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お嫁さんの話によりますと、数十年前、草原の気候条件が悪くて、牧畜民が散らばっているため、生活条件が極めて悪く、電気も水道もなかったどころか、一部の地方では衣食の問題さえも解決できませんでした。現在、草原の牧畜民は政府の政策の恩恵を受け、また自らの努力で、生活の質は大分向上してきました。
去年、夸什才さんは8万元をかけて、息子のために都市の中心部にマンションを購入しました。彼は奥さんとたまには息子のところに行きます。夸什才さんが買ったのは80平方米の3LDKです。家具や日常品は都市の人と全く変わりません。家に飾っているチベットの伝統の絵と仏像からチベット族の家だとやっと判断できます。夸什才さんの奥さんの話です。
奥さん:昔、草原で一番苦労しているのは女性でした。決まった住居がなく、一年を通して、家は牛や羊と一緒に移動していました。また毎日洗濯や掃除、食事など主人や子供の世話に迫られた毎日でした。休む暇もなく、過労で多くの病気をも抱えていました。現在、こんな広い家に住めて、高級な電気製品を使え、こんないい生活を送れるなんて、夢にも思いませんでした。
生活の改善と共に、文化生活にも余裕ができました。夸什才さんの長男とお婿さんは町の馬術チームに参加しており、何かイベントがあるとき、いつもパフォーマンスを披露します。また娘とお嫁さんは弾き語りを勉強しました。暇のあるとき、一家はいつも楽器を弾いたり、歌ったり踊ったりしています。 1 2
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