笑い話「酒を戒める」
今度は笑い話で、昔の「古今笑史」という本からです。「酒を戒める」 (戒酒)
「酒を戒(いまし)める」
山東で地方の長官を努めていた陳鎬は親孝行者で、これまで親に逆らったことがなく、何でもハイハイと答えていた。この陳鎬はかなりの酒飲みで、飲みすぎることが多く、時には不届きもあったりして上から睨まれていた。これを聞いた父が心配し、酒を戒めるよう陳鎬にきびしく言い聞かせた。そこで陳鎬は、書斎の壁や、自分の使っている徳利と杯に次のような言葉を刻んだという。
「父の命で酒を戒め、毎日大椀に三杯しか飲まぬ」とね。
なんですこれは?!!これじゃ、戒めたことに生りませんよねえ!
そろそろ時間のようです。では来週またお会いいたしましょう。
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