中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
労農赤軍と茅台酒
   2007-02-26 13:38:15    cri

 茅台酒にまつわるお話をもう一つ。

 時は1935年、中国の労農赤軍が西南部の貴州を流れる赤水河をわたり、遵義に戻る途中。敵の国民党軍隊は烏江と婁山関以南、そして赤水河以東に防御施設を築き、労農赤軍を一挙に殲滅しようと企んでいたころ。当時の労農赤指導者は、敵を引き回すため再度赤軍を北上させていた。

 労農赤軍の第一軍団のある大隊が3月の15日に、茅台鎮に到着した。長い行軍のため、将兵らは疲れていた。そして茅台鎮のいたるところで酒が売られているのをみて、将兵たちは酒を買って飲むのではなく、酒で体をこすり、筋肉を和らげ、血の流れをよくし、腫れを引かせ、傷ついたり疲れていた体を大いに癒していた。ちょうどそのとき、労農赤軍の指導者の一人周恩来が、幹部連隊と共に茅台鎮に到着した。そして兵士たちが、茅台酒で顔を洗い、ひどいのは足を洗っているのを見て怒り、「なんということだ!聖人を踏みにじるとは!!」。

 これを聞いた兵士たちは、何のことかわからなかったので不思議に思った。そこで周恩来はいう。

 「実は、後漢時代の末期。尚書という大役についていた徐障・iバク)がこの酒を飲みすぎて酔ってしまっていたときに、かの曹操に大事な用事があるから来いといわれた。曹操が短気であることを知っている徐障・ヘこれはまずいと思い、頭をひねってから、部屋の外にいる曹操の使いのものに、"丞相さまに伝えてくれ。私はいま、聖人と物事を論じているところだから、そちらには行けない申し上げてくれと"と託した。聖人とは、知識と徳が優れ世の人々から尊敬されている人のことだ。そこで使いは帰った。やがて曹操は、戻ってきた使いから、徐障・ェいま聖人と物事を論じていると聞き、そうであったかとあきらめ、その後、徐障・ノあっても聞かなかった。のちに徐障・ヘ、聖人つまりお酒が彼の命を救ったと親友にいったので、そのときから聖人は酒の別名になったのだ。」

 こう語った周恩来は、兵士たちに、「君たちは知らんのだろうが、ここの茅台酒は、パナマの国際博覧会で金賞に輝いたという貴重なお酒だ。つまり中国を代表できるお酒なんだよ」と続けた。

 これを聞いた兵士たちは、周恩来の博識さと人を諭すうまさに感動し、それからは茅台酒を粗末に扱わなくなったという。

文化の流れ
v 茅台酒 2007-02-19 14:42:55
v 茅台酒にまつわる昔話 2007-02-19 14:42:28
v 昔の酒器について 2007-02-16 22:13:40
v お酒の上での品行などー2 2007-02-12 18:26:30
v お酒の上での品行などー1 2007-02-05 11:05:32
v 剣南春の紹介 2007-01-29 10:34:28
  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |