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お酒の上での品行などー2
   2007-02-12 18:26:30    cri

 飲酒は一種の食文化として大昔からみんなが守るべきマナーとなっていたようです。あるときこのマナーはかなり繁雑でして、もし重要な場でこれを守らないと大変なことになったそうです。また、飲む酒の量をコントロールできないのは失態したり、ことを起こす基となるといい、飲酒でのマナーが決められたと本にありました。明代の袁宏道、この人は明代の詩人で、中部湖北公安県のうまれ。後に江蘇呉県の県令になったものの、役人生活を嫌って辞任し旅行したり詩作に没頭したりしたそうですね。ちょっと関係ないかもしれないけど、この人は花道に長け、日本の生け花に影響をもたらしたと本にありました。

 この袁宏道は、酒屋などで飲兵衛たちが酔っ払って悪態ついているのを見て年配としての責任を感じ、古代の書籍から多くのデータを集め、「觴政」という本を書き、酒の上でのマナーについて論じました。

 それによると古代の飲酒には次のようなマナーがあったそうです。

 主人と客が一緒に飲むときは互いに跪きお拝礼すること。目下の者が目上の者の前で飲むときは、まずは跪き拝礼てから次席に着くこと。そして目上の者が飲んでもよいといってから初めて目下の者は飲み始めていいこと。また目上の者の杯に酒が残っていれば、目下の者は自分の酒を飲み干してはならないというのです。うへ!堅苦しいですね。こんなにしてお酒がおいしいのかな?

 古代の酒の飲み方にも作法があったようです。まずは、拝礼する動作がなくてはならない。これは敬意を表すもの。誰に拝礼するのかな?そしてお酒を地面に少し流しこぼす。もったいない!ま、これは大地が自分を育んでくれたことに対し謝意を示す。そして味見して酒がうまいと褒め、主人を喜ばせ、最後に飲み干すというもの。

 宴席でもマナーがありました。主人が客人に「まずは一献」と酒を勧める。そして客人が主人に返杯します。酒を勧めるときには必ず簡単な挨拶の言葉を言ったといいます。面倒くさいですね。ま、公式の場だったらそれは必要でしょうが。そして客人の間で酒を勧めあいます。このとき、勧めるほうも勧められるほうも必ず席から立たなければなりません。普通は三杯勧めるというからこれは日本で言う「かけつけ三杯」とはじぇんじぇん違うようですね。そうでしょうね。こんな昔の堅苦しい宴席に「かけつけ三杯」なんかあれば、マナーがないと年配者からしかられるでしょう。

 中国には漢民族のほかに55の少数民族がいますから、イスラム教であるホイ族が飲酒を禁じているほかは、すべて酒を飲むので、それぞれの習慣も違い、面白いものも中にはあるんでしょうね。

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