日本語部のホームページの文化チャンネルで、「民謡メロディー」というコーナーがあります。ここで、民謡歌手・阿宝と彼の歌を紹介しています。
私は歌を聞きながら、歌詞の日本語訳を書くのが好きなのですが、彼の歌声には心を打たれます。広々とした荒野に立ち、あの人の心まで届くよう、そんな気持ちを歌っています。
『ミツバチが窓にとまっている
君は僕の心にとまっている
木には新芽が出た
君のことをいつも思っている
太陽が沈んだ
まだ君のことを思う ……』
この歌を聞くと、なぜか堀内孝雄さんの「恋歌綴り」を思い出します。
『……あんた どこにいるの
あんた 会いたいよ』
飾り気のない心の叫び、飾り気のない恋歌です。
中国では、阿宝の歌のような「土着民謡」の美しさが再認識されています。今年の全国青年歌手コンクールでは、従来の三つの部門のほか、特別な訓練を受けていない歌い手、つまり「土着民謡」を歌う人のための部門が新たに設けられました。普段、野良仕事している農民たちが全国歌唱コンクールの舞台に立ち、土着民謡の魅力を披露しました。カルチャーピックアップでこれについてご紹介します。
そして、吉田さんの「博物館めぐり」コーナーでは、「北京古観象台」をご案内します。明の時代に建てられ、城壁のように見える観測台は、1983年から一般広く公開されるようになりました。
林濤アナの「中国昔話」は、『太平広記』から「夢」というお話です。
(担当:藍暁芹)
|