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鄭智選手
さあ、もう一人、ヨーロッパで活躍する中国人選手をご紹介しましょう。2月に、中国代表のキャプテンである鄭智選手がイングランドプレミアムリーグのピッチに立ちました。
鄭智選手は山東省のプロチーム所属で、先ほどの邵佳一と同じ26歳。去年12月末にイングランドプレミアリーグのチャールトンに期限付き移籍することになりました。
2月10日、鄭智選手はイングランドプレミアリーグ第27回戦のチャールトン対マンチェスターユナイテッド戦でデビューしました。続く24日の対ウェストハムユナイテッド戦では、鄭智選手がヘッディングシュートを放ち、惜しくもクロスバーに当たって初ゴールを逃すという場面がありました。3月5日時点では、まだ初得点のニュースは入っていないんですが、随所でいい動きを見せていますから、それも時間の問題といえそうです。
鄭智選手について、中国のサッカー記者、陳イン氏はこう評価しました。
「鄭智は非常に優れた中盤の選手です。プレースタイルは非常に攻撃的でもありますが、同時に守りの意識もしっかりと持てますから、中国代表の柱といってもいい存在でしょう。プレミアでプレーできるようになったのも、彼の攻めて守れる中盤の選手として、世界的にも非常に高い評価を得られたからです。今は徐々に自分の持ち味を出しつつありますから、結果を出すのも、もうまもなくでしょう。」
孫祥、邵佳一、鄭智と・・・3人とも25,6歳という、年齢的には一番乗っている時期であるという・・この3人がヨーロッパに武者修行に出ているというのは、中国サッカーが世界のサッカー体系に融合し始めていることを語っています。これから、より多くの中国サッカー選手が世界の舞台に羽ばたくと思いますが、彼らが認められたことは必ず中国サッカーの全体レベルの向上につながっていくのです。
日本でも、最近は多くの選手がヨーロッパの門を叩いていますが、はっきりいって、日本も中国も世界のサッカーからすると発展途上国であり、ある人がいうには追いつくのに100年かかるといわれています。サッカー文化を育てるというのは、それくらい息の長い作業なのです。
その非常に大切な過程の一つが、ヨーロッパのサッカー先進国に選手を送り込むということですから、単刀直入にいえば、国内リーグではなく、ヨーロッパでプレーできる選手がどれだけいるかが、その国のサッカーの指標になるといっても間違いないというわけです。
そこから積み重ねた貴重な経験や技術を今度は彼らが中国に持って帰ると国全体のサッカー文化が向上することになるのでしょう。(文章:王丹丹 03/05) 1 2 3
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