邵佳一選手

　中国メディアは、孫祥のヨーロッパでのデビュー戦について「チームメートとの連携はまだまだだが、大きなミスはなかった。少し緊張気味だったが、新人選手としては、まずまずの出来」という評価をしています。

　また、孫祥のプレーについて、中国サッカー協会の郭丙炎氏は次のように見ています。

　「スタートというのは非常に難しいものです。孫祥が一週間のうちに、国内リーグとヨーロッパ選手権という二つの試合に出場できたことは、少なくともチーム内での信頼を得ていることが証明できます。左のディフェンダーとしての出場ですが、動きもまずまずで、1対1の場面でも技術的に相手に負けることがありませんでした。あとはチーム内での連携がとれれば、さらにいいプレーができるでしょう。」

　さて、孫祥がオランダならば、もう一つのヨーロッパ最高の国内リーグ、ドイツ･ブンデスリーガでも中国人選手ががんばっています。

　ドイツトップリーグのコットブスのＭＦとして活躍する中国人選手、邵佳一がいい働きを見せました。2月25日、邵佳一が所属するコットブスは0：1でリードされた場面で、後半から邵佳一がピッチに入りました。中盤のポジションに入った邵佳一は、的確のゲームコントロールを見せ、試合の流れを変える役割を果たし、見事、逆転に成功。2：1でチームを勝利に導きました。この試合終了後、ドイツのサッカー専門誌「キッカー」（KICKER）は邵佳一に最高点をつけました。

　この邵佳一なんですが、先ほどの孫祥よりヨーロッパでの経験はずっと先輩です。1980年生まれの26歳。2003年にドイツの1860ミュンヘンに移籍し、今年はドイツリーグ5年目となっています。

　邵佳一の成長を追いかけてきた中国のベテランサッカー記者である陳イン氏にお話しを聞きました。

　「佳一は今、一番乗っているといえそうですね。26歳の彼ですが、まだまだ成長する可能性を秘めた選手でもあります。ドイツで、すでに4年。周りの環境にもすっかり溶け込んでいます。チームメートとも、よく理解し合っているなあという印象です。それが彼の最近のパスの絶妙さ、鋭さにつながっているような気がします。」

　ちなみに、その今乗っている邵佳一は、この日曜日、4日のリーグ戦でも後半16分に出場し、今季2点目となるゴールを挙げて、チームの勝利に貢献しております。