孫祥選手
今月3日から、日本のJリーグにあたる中国サッカーのトップリーグ、CSL中国スーパーリーグが各地で開幕しました。Jリーグと同じ日の開幕・・・同時スタートとなったわけですが、今週のトピックスは、中国国内ではなく、世界の視点から中国サッカーを見てみたいと思います。
国際サッカー連盟が発表した先月の男子サッカーの国別世界ランキングによると、中国は1月より順位を4つ上げて79位となりました。アジアサッカー連盟加盟の国ではオーストラリアが39位でトップ。日本は41位でした。世界的に見れば、まだまだ発展途上段階の中国サッカーですが、最近、中国人選手が続々とヨーロッパなどの強豪リーグへ移籍し、活躍を見せています。
特にこの2週間は、25歳のサッカー選手、孫祥にとって夢のようだったかもしれません。2月18日、孫祥は、オランダの強豪クラブアイントホーフェンに移籍。そして、初めて背番号28のユニフォームに袖を通して、オランダトップリーグに出場しました。それから、二日後の20日、孫祥は世界最高の権威を持つといわれるヨーロッパチャンピオンズリーグの舞台で、対アーセナル戦の後半21分から出場しました。これにより、孫祥はヨーロッパチャンピオンズリーグに出場した初めての中国人となりました。
まずこのヨーロッパチャンピオンズリーグというのは、世界でもサッカー強豪国がひしめくヨーロッパ各国のリーグ戦で優勝、もしくは上位進出したチームが集まって、ヨーロッパ一を目指す大会、そのレベル的にいうと、当然、世界最高峰ということになります。
で、ここに初めて出場した中国人選手、孫祥は1982年生まれの25歳。1997年に上海のプロチームに入団し、各年代で中国代表として活躍して、現在はフル代表の中核として活躍するディフェンダーです。で、その孫祥が、中国のリーグを飛び出して、オランダ・アイントホーフェンにレンタル移籍したということです。
中国国内ではもちろんなんですが、アイントホーフェンの公式サイトもトップページで孫祥の初出場を「ヨーロッパチャンピオンリーグの中国第一人者」として取り上げるなど、大きな話題となっています。
その彼のヨーロッパチャンピオンズリーグ、デビュー戦なんですが、左のサイドバックとして後半21分にピッチに出て、試合終了まで24分間、出場しました。そして1ー0でアーセナルを下し、アイントホーフェンの初戦勝利に貢献しました。
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