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第20回冬季オリンピック・トリノ大会は、2006年2月10日夜(現地時間)イタリア北西部にあるトリノのオリンピック・スタジアムで開会式が行なわれました。
素晴らしいショーと花火が打ち上げられた後、84の国や地域からやってきた2500人の選手が入場行進を行ないました。前回の冬季五輪のスピードスケートで二個の金メダルを獲得した楊揚が旗手を務める中国選手団は19番目に入場し、観客からの大きな歓声を浴びました。IOC・国際オリンピック委員会のロゲ委員長は挨拶に立ち、今大会の準備に関して、イタリア人民に感謝の意を示しました。
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その後、スタジアムの6万人余の観客の歓声の中で、イタリアのチャンピ大統領が開会宣言を行いました。
スタジアムの聖火台が点火されたあと、イタリアの有名なテノール歌手・パバロッティ氏が名曲「今夜は誰も寝てはならぬ」を熱唱し、スタジアムの雰囲気は最高潮となりました。
今大会には9競技85種目が設けられ、中国は史上最多の151人の選手団を派遣しました。
12日、トリノオリンピックのショートトラック男子1500mで4回目の五輪出場となる李佳軍選手が2分26秒005で、銅メダルを獲得。中国代表団に今大会初のメダルをもたらしました。
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13日に行なわれたトリノオリンピックのフィギュアスケート・ペア部門では、中国代表が銀、銅メダルを獲得したのに加え、3組すべてが4位以内に入り、これまで欧米選手が上位を独占していたフィギュアスケートではかつてない好成績を挙げました。そのうち、ショートプログラム2位だった張丹、張昊組は最後に出場し、競技開始直後に張丹選手が転倒、怪我をするハプニングがあったにもかかわらず、二人は演技を続けました。その結果、冬季五輪のフィギュアスケートでは中国初の銀メダルを獲得しました。
世界チャンピオンの申雪・趙宏博組は、趙宏博選手がアキレス腱の怪我をしてから間がないにもかかわらず、前回に続き冬季五輪2枚目の銅メダルを取りました。そして、ホウ清・トウ健組も個人最高の4位に入りました。
15日のショートトラック女子500メートルの決勝戦では、ワールドカップの総合王者、王濛選手が44秒345のタイムで中国選手団最初の金メダルを獲得しました。
また23日、フリースタイル男子エアリアルの決勝で韓暁鵬は、予選の勢いをそのまま持ち込み、2回合計250・77点で優勝。エアリアルでの初の金メダルを中国にもたらしました。
中国は金2、銀4、銅5を獲得し、メダルランキング14位に入りました。(翻訳:李軼豪)
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