しかし、第二のポイントは、男性の成年者の肥満率が高く、そして引き続き高まる傾向が見られるということです。今回の調査では、男性成年者の肥満率が9.3%で、2000年より1.7ポイント増えました。また、男性成年者の中、体重が標準を越えているのは33.2%に上るということです。つまり、3人に1人以上が、体重少し増えすぎと・・あと10人に1人が肥満という結果が示されました。
そして、第三の特徴は、都市部と農村部の差がはっきりしてきたということです。20歳から69歳までの都市部の人たちは、身体能力が、同年齢の農村部の人たちより高く、そして、年齢が上がるに従い、この差はさらに大きくなります。
つまり都市部の人のほうが、農村部の人より、身体能力が優れていると・・これは意外といえば、意外なのかもしれませんが・・単純に考えると、農村の方はお仕事が結構体力勝負だったりしますから、体もがっちりして、身体能力も上なのではなんて思いましたが、実はそうではありません。やっぱり健康への意識が、都市部に住む人のほうが強いということなのかもしれません。
第四に、身体能力は「東高西低」だそうです。つまり「東が高くて、西が低い」というのが現状です。省クラスの行政区から言うと、身体能力が最も高いのは順に、上海市、江蘇省、山東省、広西チワン族自治区、北京と並んでいます。全体的にみれば、沿岸部が高く、一方、経済がやや立ち遅れている西部地区の人たちは比較的に低いという結果が出ました。 つまりやはり運動に対する意識というか・・比較的経済的に余裕が出てきて、そこから健康に対する意識が高まってくる・・そういった傾向は読み取れるというわけです。
先日発表された日本の調査の結果なんですけどね・・身体・体力測定と同時に、生活習慣の調査も一緒に行なわれまして、テレビを見る時間が長い子ども、そして朝食を食べない子どもが相対的に体力が低いという結果が出たのです。中国も、テレビやゲームに興じる子ども達が多くなっていますから、調査してみれば、同じような傾向が生まれているかもしれません。
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