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アジアのサッカーはどうなる?
   2006-06-28 10:17:22    cri

 確かに日本サッカーも世界である程度戦えるようになったのは、少数ではありますが、ヨーロッパの一流クラブでプレーを始めてからです。どれだけの選手が海外でやっているか・・というのは大切な代表の力の指標になります。

 あと忘れてはならないのが指導者です。今大会、韓国代表を率いているのは、2002年大会で韓国をベスト4に導いたヒディングさんと同じオランダの名コーチ、アドフォカート氏です。これら指導者の力量というのも韓国チームの力の源になりました。

 韓国チームは最終のスイス戦でも審判の判定にやられたと、非常に後味の悪い負け方をしたのも事実ですが、ただ確かにフランス戦でのあの粘りは世界レベルを見せたなという感じでした。ただ決勝トーナメントに出れなかったというのは事実ですから、結果自体はアジア勢にとって、非常に残念・・という今大会でした。

 さて、今回ワールドカップに出場できなかった中国は、このW杯期間中、何をしているのでしょうか。

 その中国サッカーですが、今大会の期間中、別に遊んでいたわけではありません。中国サッカー協会は150人余りの視察団をドイツに派遣しています。視察団のメンバーの一人で、中国サッカー協会リーグ戦担当の馬成全副主任は、グループ戦を見てから、次のコメントを発表しました。

 「やはりヨーロッパ、南米などサッカーの強豪国のレベルは安定して強さを保っていますね。さらにアフリカのレベルも全体的に高くなりました。こうしてみると、2008年オリンピックは、中国サッカーにとって、非常に難しい戦いが強いられそうですが、同時に彼らとの戦いを通じて、中国サッカーがランクアップできるという意味でチャンスでもあると思うのです。しかし、そのためは今からかなりの努力が必要です。そうでなければサッカー強豪国には、とても太刀打ちできません。」

 視察団のメンバーはこの大会で、試合中の技術的なデータを収集したり、各チームの戦力について分析を行っています。また、ホテルに戻っても、試合のビデオを見ながら各チームの特徴を分析しているそうです。その結果、中国チームの一つの問題点が見えたといいます。中国サッカー協会リーグの馬副主任に、そのあたりを伺いました。

 「今回のワールドカップで、各国の代表チームは、ヨーロッパのチームにせよ、南米のチームにせよ、その代表チームと、ユース代表いずれも、戦い方やスタイルが統一されています。しかし、中国はそうではないのです。国家代表、ユース代表、ジュニア代表のスタイルはまだバラバラです。そこが中国サッカーの一番の問題点だと思います。これはおそらくコーチの指導法によるものでしょう。今後はコーチ選びから、この「サッカースタイル」について注意していかねばならないと考えています。」

 アジアの強豪、日本や韓国なども自らのスタイルを確立しつつあるといえます。それに対して、中国代表はドイツを真似したり、ブラジルを真似したりと、そして結局、どのスタイルも合わずに、中途半端な形のサッカーになってしまっているというのは否定しようのない事実だと思います。

 さて、その中国代表について、元スイスの代表監督であるグロス氏はこうコメントしました。

 「この前、中国代表のプレーを見たのは四年前のワールドカップでした。残念ながら、四年前に比べて、今の中国代表の力は落ちていると認めざるをえません。今、中国代表に必要なことは、選手を積極的に海外に行かせることです。より多くの選手をヨーロッパを始めとする海外のクラブに出し、勉強させること・・そして世界レベルのサッカーを身をもって体験することが、チーム全体のレベルアップになるでしょう」

 今大会のアジアの不振によって、次期大会はアジアの出場枠が削減される可能性が非常に高い・・しかも、決勝トーナメント進出したオーストラリアが次回から、アジア枠のチームに入ってくるということが決まっており、中国にとっては非常に苦しくなります。しかし、そこを何とか踏ん張って、ぜひ中・日・韓、東アジア3国がしのぎを削るような大会になればと願っています。ちょっと気が早いですがねー。(文章:王丹丹 06/27)


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