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全仏オープンに出場する彭帥選手って | 現地時間28日、テニスの4大大会の一つ、全仏オープンが開幕しました。この全仏オープンに出場する女子テニス選手に注目したいんですが・・なんといっても、二、三年、中国女子テニス陣の活躍ぶりに目を奪われます。これまでテニスは『中国が勝てない種目』だったんですが、今、中国勢は存在感をどんどん増しています。
2004年のアテネオリンピックの女子ダブルスで、中国の李テイ・孫甜甜ペアが世界の強豪を次々に破って、金メダルを獲得し、世界を驚かせました。今年1月の全豪オープンでも、女子ダブルスの晏紫、鄭潔組が見事、チャンピオンに輝きました。これは、中国テニス選手が初めて手にした4大大会の栄冠ということになります。そして、その勢いもあって、今年のWTAという・・これはテニスの世界ランクレベルの選手が出場できる試合のことなんですが・・その試合のいくつかで、中国の女子選手がかなりの好成績を挙げてました。特に全仏オープンの前哨戦でともいわれているドイツオープンでは、鄭潔、晏紫(アンシ)ペアが、再びチャンピオンをとなりました。そして、これによって、ダブルス部門の世界ランキングで、ベスト10に入りました。ちなみに、ドイツオープンのシングルスでも、中国の李娜選手が、世界ランキング第9位のスイスのシュニーダーを破り、ベスト4入りを果たしました。そして、もう一つ、付け加えると、先日ポルトガルで開かれたエストリル・オープンでは、シングルスとダブルスの両部門で、中国勢が優勝を果たしました。鄭潔選手が女子シングルスのチャンピオンに、アテネオリンピックの女子ダブルス金メダリストの李テイ・孫甜甜ペアがダブルスで優勝と。しかも、シングルスの決勝は、なんと中国勢同士の対戦となったのです。まさに中国勢の今の勢いをそのまま現した大会となったわけです。
この勢いを維持したまま、中国勢は四大大会の第2弾、全仏オープンに臨んでいるというわけです。女子テニスチームの蒋宏偉総監督は、「ここ最近の試合の成績から見れば、確かにある程度の成績をとりましたね。これは全仏オープンにいい状態で臨む上で、非常に大事なことだったと思います。それらの前哨戦で勢いをつけてこそ、より大きな試合で、いいパフォーマンスを見せることが出来る、というわけですから。」と語りました。
去年の全仏での中国選手は、李テイ・孫甜甜ペアのベスト8が最高成績でした。今大会に臨む中国勢について、蒋宏偉総監督は次のように分析しています。
「全ての選手が前回よりも上に行けると信じています。もちろん、力もレベルアップしていますが、もうひとつ、今大会に望む選手たちのランキングの高さも意味があります。ダブルスの世界ランキングがベスト10に入っているでしょう。ランキングが高ければ、シード選手になり、抽選のときに有利なポジションを占めることができるのです。シングルスについては、全仏オープンで上位に入って、世界ランキングのベスト30に入れば、次につながります。」
中国勢の力というのは、世界的にもかなりのところにきているようです。ロシアのベトロアという選手が言ってたんですが、「とにかく、中国人選手はよく練習をすると。そしてその根性がすごい・・試合を最後まで絶対にあきらめない姿勢は、驚嘆に値する・・」なんてコメントをしていたんですが、このあたりに今の中国女子の強さの秘密があるんではないでしょうか。今回の全仏オープンは楽しみですね。
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