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中国テニスにプロ化がもたらしたもの
   2006-06-21 10:54:45    cri

李テイ・孫甜甜組

 中国で今、最も熱いスポーツ…色々と挙がるかもしれないが、断然、『テニス』と答えたい。ここ数年、特に女子テニスが熱い!のだ。

 その"発火点"は何といっても2004年アテネ五輪の女子ダブルス。全世界が注目するこの大きな舞台で中国の李テイ、孫甜甜組が初の金メダルを中国にもたらしたのだ。だが、中国勢のビッグサプライズはこれで終わらなかった。テニスの4大大会の一つ、今年の全豪オープンテニスで、第12シードとそれほど注目されていなかった晏紫・鄭潔組が、あれよあれよという間に勝ちあがり、中国勢初の4大大会優勝を成し遂げたのである。その後も、5月初旬のエストリルオープンでは初めて中国人同士で決勝を戦い、ドイツオープンでは全豪を制した晏紫・鄭潔組が優勝。また5月下旬の全仏オープンではシングルスで史上最多の4人が初戦突破を果たし、さらにダブルスではベスト4に進出するなど、世界を舞台に目を見張る活躍を続けている。今や中国勢の躍進はフロックでもなんでもなく、先ほどの面々はすでに、テニスにおける世界の強豪に名を連ねていることは間違いない。さて、この中国テニス界の躍進の秘密は一体どこにあるのか?実は、ここ数年、中国テニスを取り巻く環境が激変したのである。

 いうまでもなく、2008年のオリンピックは北京での開催。各競技は母国での開催で、少なくとも上位進出。いや、やはりメダル獲得、それも金色のメダルを目指すことが義務付けられる。そして、アテネで"金メダルチーム"となった中国テニス陣もその例外ではない。そしてそのための今の流れ…それが "プロ化"。中国テニスは近年のプロ化によって、大躍進を遂げたのだ。

 プロ選手…つまりスポーツを職業とし、さらに競技の成果によって報酬を受け取る選手のことである。一方、職業とせず、報酬も受け取らない選手をアマチュアという。

 オリンピックは長い間、プロの参加が認められていなかった。だが、20世紀初頭から始まったスポーツのプロ化の流れの中で、テニスも例外ではなく、プロの台頭が進み、この状況を受けて、1924年で一旦、オリンピック競技から除外された。その後、1988年のソウルオリンピックで復活。プロ解禁の流れを受けて、世界のトッププロのほとんどが参加するようになった。これによりオリンピックテニスは、高いパフォーマンスと世界最高峰の争いというステータスを得た。そして競技レベルの向上に伴い、「プロでなければ勝てない」大会となったのも事実である。

 中国女子テニスのナショナルチーム監督、蒋宏偉氏(49歳)は、「プロ化」は北京五輪でのメダル獲得の必須条件であったと語る。

 『なぜ『プロ化』の道を歩まなくてならないか…それは五輪で目標が達成できないからです。いうまでもなく、我々はメダル獲得が目標であり、そのためにプロ化はなくてはなりません。選手たちの世界ランキングが高くなる、つまりプロの試合での成績が高くなれば、選手たちの実力はそれにともなって向上します』

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