先月14日、「大中物産杯日本語弁論大会」が中国メディア大学で行われました。今回の大会には、北京外国語大学・中国メディア大学・北京大学・清華大学などから、日本語を学ぶ大学生18人が参加しました。会場である中国メディア大学ホールには、出場者たちの友人や家族など300人が応援にかけつけていました。
出場者の選抜は、昨年5月から始まり、12月の時点で13の大学・102名の大学生から応募があったそうです。その後、スピーチ原稿などの内容などから審査を行い、まず30人を選抜。今年3月に予選審査を行い、今回の18人が選ばれたというわけです。
大会当日、出場者は「北京オリンピック」というテーマで、一人に5分間、弁論を行いました。日本語の正確さや発音、表現力などが審査基準となったようです。
出場者のスピーチの内容は、例えば、「語学力を活かして北京オリンピックでは通訳ボランティアをやりたい」とか、「将来の目標」とか、「これから日本へ留学する予定があり、日本の文化をたくさん学びたい、そして中国の文化を日本のみなさんに伝えたい」など、さまざまでした。
この大会の審査員を務めた東京都日中友好協会・西園寺一晃副会長は、大会のねらいについて、次のように語りました。
「今は政治環境もだんだんよくなってきている。一番問題なのは、両国国民の感情。これをよくするためには、お互いに文化交流をする必要がある。お互いの国を理解する必要がある。今回のような弁論大会を行って、言葉を通じて、交流・理解していくのはいいことだ」
今回優勝したのは、北京第二外国語大学の焦ギさんでした。焦ギさんは、「優勝できてうれしかった。これから就職だが、微力ながら仕事を通して、中日友好に尽力していきたい」
なお、この「大中杯日本語弁論大会」は、今後5年間、毎年開催していくとのことで、主催側はこれからも内容を充実させていきたいと話していました。
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