4月21日。汗ばむほどの陽気に恵まれたこの日、北京の西郊外・豊台区にある中日友好森林公園で、植樹活動が行われました。北京日本人会のメンバーをはじめ、日本大使館関係者、日本を留学した経験のある中国人が結成している「留日同窓会」、豊台区関係者など、およそ50人が参加しました。
中日友好森林公園は、正式には「盧溝橋中日友好森林公園」といいます。1937年、中日戦争の発端となった7.7事変(盧溝橋事件)が起こった盧溝橋の近くにある公園です。1998年、中日平和友好条約締結20周年を記念して、中日双方の出資によって建設されました。
この公園は、総面積が約10ヘクタール。公園内にはマツやスギ、桜、柳、エンジュなど、さまざまな草木が植えられています。現在は、地元の人々の憩いの場となっています。
この日植えたのは、千頭椿(セントウシュン)、アブラマツなど、計30株。大人も子供も、汗を光らせながら、植樹を行いました。中国人と日本人が一緒になって、30分ほどで、すべての木を植え終わりました。
現場で、参加者のみなさんにインタビューしました。
<駐在員の日本人男性>
「今日は4本植えた。運動不足だったのでいい機会だった。日本にいるときは、日中友好なんていうのはうわべっつらだと思っていた。でも、こっちに来て、こういう活動を重ねて友好は築かれていくんだなということが身に染みた。これを機に、中国人と交流していきたい」
<留日同窓会の中国人女性>
「とてもいい雰囲気で楽しかった。植樹だけでなく、中国の環境をもっとよくするために、自分の力で少しでも貢献できてよかった。これからもこういうチャンスがあれば、ぜひ参加させていただきたい。日中交流のために、これから何か役立つことをしたい」
<北京日本大使館の梅田公使>
「わたしも3本ほど植えた。中国側の方と一緒にスコップを持ってやらせていただいた。協力できるところはいっぱいあるなということを思いながら土をかけていた。まさしく今日のような協力を評価していきたい。この木のように、日中関係がこれからスクスク育っていくことを心から期待している」
|