中国で生活する日本人が増える中、中国国内では日本語情報誌がいくつか発行されています。
そのうちのひとつが「コンシェルジュ(Concierge)」です。1995年、大連で創刊。以来、北京・香港・上海の各都市でも発行されています。日本人が、中国で生活・仕事をするうえで役立つ情報を提供すること。それが、ひいては暮らしやすい生活をサポートすることにつながるという考えのもと、スタッフの皆さん一丸となって雑誌作りに取り組んでいらっしゃいます。
内容は、中国各都市のレストランやマッサージ店などを紹介するトレンド・コーナーをはじめ、各都市でのイベント情報など盛りだくさんです。また、「コンシェルジュ」はフリーペーパーですので、日本人が多く集まる店などに行くと置いてあり、無料に持ち帰ることができます。(そのほかの日本語情報誌も、基本的にはフリーペーパーです)
また、「コンシェルジュ」では、ウェブサイトも運営しています。サイト名は「ちゃいなび」。雑誌同様、ウェブサイトでも中国に関するさまざまな情報を提供しています。
ウェブサイト上で、とりわけ注目したいのが「ブログ日記」のコーナー。ブログとは、個人やグループがインターネット上で開設しているウェブサイトのことです。「ちゃいなび」には、一般の人が自分の書いたブログを公開できるスペースを設けているのです。
ブログは、テレビや雑誌では取り上げられない口コミ情報の宝庫。中国で生活するうえで参考になる情報も多く、ブログへの書き込みを通して友達作りもできます。
また、担当の山田歩さんは、中日交流においても、こうしたブログが果たす役割は大きいと見ています。「中国人の方で、日本に留学した経験があるなどで、日本人の友達がほしいと思っている人は多い。また、中国で暮らす日本人の中にも、せっかく中国にいるのに中国人の友達ができなくて残念に思っている人もいる。そういう方にとって、「ちゃいなび」の「ブログ日記」のコーナーは、出会いの場にもなると思う。日本語のウェブサイトなので日本人限定と思われがちだが、中国人の方もけっこう閲覧している。」と、山田さんは話していました。
雑誌とウェブサイト。中国で暮らす日本人・中国人が出会うきっかけとして、こうしたメディアが一役を担っています。
また、「ちゃいなび」では、「ブログマラソン」というコンテストを企画しています。「中国」をテーマにしたブログを一般公募、「ちゃいなび」上で半年間公開(2006年4月1日~9月30日)し、一般投票によってグランプリを決めるというものです。半年間、という長期戦となることから「マラソン」という言葉を冠したとのこと。優秀作品には豪華商品も用意されているとのこと。
詳しくは「ちゃいなび」をご覧ください。→ http://www.chainavi.jp
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