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プラモデルで互いの理解を深め
   2006-04-26 14:30:48    cri

 今月はじめ、北京で、「日中プラモデル文化交流会」というイベントが開かれました。日本国際交流基金会と日本駐在中国大使館の共催によるもので、会場には若者を中心に,プラモデルファンおよそ150人がつめかけました。

 今回のイベントでは、プラモデルの歴史や種類に関する講座が開かれました。日本のおもちゃメーカーのプラモデル部門に勤務している川口克己さんという方が講師を勤め、1時間ほど興味深いお話を聞かせてくれました。

 川口さんは、「ガンプラ名人」という異名を持っています。

 「ガンプラ」というと、日本で20年ほど前にブームとなったテレビアニメ「ガンダム」のプラモデルのことを指しています。川口さんが、ちょうど高校生のころは「ガンダム」ブームの全盛期で、こうした「ガンプラ」づくりに没頭していたそうです。それで、川口さんのつくるガンプラがあまりにも見事なので、そのうち専門誌などで紹介されるようになり、「ガンプラ名人」と呼ばれるようになったそうです。その後、「ガンプラ」を販売しているおもちゃメーカーに就職。以来、「ガンプラ」の製造・開発を手がけています。

 現在、中国のプラモデルファンのあいだでも、この「ガンプラ」は精度が高いということで、あこがれの存在です。会場には、川口さんが制作した「ガンプラ」を展示するコーナーがありましたが、参加者達はいっしょに記念写真を撮るなど、興奮気味のようすでした。参加者の1人・李斌さんという男性にお話を聞きました。

  

 「小学生のころから工作が好きで、中学生になってから、戦車などのプラモデルを作るようになったんです。中学3年生のときでしたか、西単にあるお店で、初めてガンプラに出会いました。こんなにすばらしいプラモデルがあるのか、と感動しました。それから、ガンプラのファンになっていったんです。」と李斌さんは話してくれました。

 ガンダムは中国で放送されたわけではありません、では中国の若者はどういうルートで「ガンダム」を知ったのでしょうか?それ、大きく分けて2つあります。まずは、李斌さんのように、もともとプラモデルづくりが好きだった人が、いろいろ作っているうちに「ガンプラ」に出会い、「ガンダム」の存在を知ったケース。もう1つは、日本のアニメが好きで、いろいろ見ていくうちに「ガンダム」にたどり着くケースも多いようです。

 川口さんは、中国で「ガンダム」が受け入れられていることに喜びを隠せない様子でした。講座のあと、お話を伺いました。川口さんは「40分、50分近く話させていただきました。皆さんが一生懸命聞いてくださり、すごく嬉しかったです。それだけ、「ガンダム」に対して、あるいは日本のプラモデルに対して、とても興味を持っていただけているんだなあというのをすごく感じました。直接中国のお客様と接することができるような活動をこれから続けてやっていきたいです。」とおっしゃっていました。

 今回の交流会では、「ガンプラ」づくりの講習会も開かれました。おもちゃメーカーのスタッフたちが、丁寧に指導してくれるとあって、多くの子どもたちが参加していました。そのうちのひとり、今年8歳になる王哲くんにお話を聞きました。

 Q:いつから「ガンプラ」を作り始めたのですか?

 王:7歳からです。

 Q:面白いですか?

 王:面白いです。大好きです。

 Q:「ガンプラ」のどんなところが好きなのかな?

 王:いろいろ頭を使わないといけないところ。「ガンプラ」を作ったら、僕の頭もよくなるかも。

 そばで見ていた王くんのお父さんは、「勉強だけでなくて、自分の手で何かつくるというのは、非常にいいことだと思います。実は私自身もガンダムが大好きなんです。子供の頃から、いろいろなプラモデルを作っていますよ。今日は子どもと一緒に作れて本当に楽しかったです。出来上がったものは、子どもの机に飾らせたいですね。カッコいいからね」と話してくれました。

 今回のイベントを通じて、日本のアニメやプラモデルなどが中国で非常によく受け入れられていることは分かりました。主催した日本国際交流基金会の責任者・栗山さんも、今回のイベントに手ごたえを感じていました。栗山さんは「若い人たちに人気のアニメとか、ゲームとか、漫画とか、こういった分野での活動・イベントをもっと増やしていきたいです。」と話してくれました。

 このようなイベントの開催は、両国民の相互理解や、両国の交流にもプラスとなります。特に若い世代は両国の将来を担う存在ですから、お互いが相手の国の文化に興味を持つことがとても重要ではないでしょうか。

通信
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