3月31日から4月4日にかけて、日本卓球界訪問団40人が北京を訪れ、中日卓球交流50周年の記念イベントに参加しました。
5日間にわたる日程で、日本卓球界関係者は、中国側の関係者と交流したり、2008年北京オリンピックの設備を見学したりしました。
両国の卓球交流はいつから始まったのでしょうか?それは、1956年にさかのぼります。
1956年、第23回世界選手権大会が東京で行われました。この時、中国の卓球代表団が初めて国際的な桧舞台に登場しました。当時、中日両国はまだ国交正常化がなされていなかったのですが、この大会がきっかけで両国の卓球選手たちの交流が始まりました。5年後の1961年には、日本卓球チームの代表選手たちが中国を友好訪問。いわゆる「卓球外交」を通して、両国の友好関係促進の一役を担いました。
50年の歳月を経て、当時選手たちが、久しぶりに顔を合わせました。皆さんはかなりご年配でいらっしゃいますが、相変わらずお元気です。半世紀ぶりの再会に、当時のことを振り返り、懐かしがっていらっしゃいました。日本卓球チーム元代表選手・松崎君代さんは「中国の友達と会うと、昔のいろんなことを思い出します。試合で激しく打ち合ったこととか、一緒に公園を散歩にしたこととか。『友誼第一、試合第二』の精神をお会いして再確認しています。」と話してくれました。
また、このところの両国関係について松崎さんは、次のようにコメントしていました。「1961年、また国交正常化していない時期でした。今は国交正常化して何年も経っています。それなのに、両国関係はあまりよくなっていません。一般の人たち、卓球界の人たちが仲良くし、友情を深め合うことが、小さなことですけれども、大事なんじゃないかなあと思います。今回も、そのつもりで来ました。」
後輩である若手選手たちもこれからの友好交流の責任を担っています。最近では、毎年互いに選手を派遣しあうなど、若手選手の交流が盛んに行われています。現在、日本だけでなく中国の卓球ファンたちにも愛される福原愛さんは中国の卓球クラブに所属し、中国の卓球リーグでも活躍しています。こうした若手選手たちの国境を越えた活躍が、やがては両国民の交流にも繋がれば、と思います。
また、来年は国交正常化35周年。卓球界でも大きなイベントが行われるようです。訪中団の木村興治団長によると、来年、国交回復35周年で、日本の子供たち1000人をこちらにつれてくるつもりです。友好都市同士の団体戦をやるんです。東京と北京のチームが一つになる。大阪と上海が一つになる。互いにプレーする。そういう中で、子供たちが隣国の仲間と思い出を共有し、大人になっても忘れずに、中国との交を考えてくれればと思ってますよ。」と述べました。
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