2月24日、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科の天児慧教授が率いる学生一行12人が、中国国際放送局を訪れて、局のスタッフたちと座談会を行ないました。
天児慧教授は、一橋大学で社会学博士号を取得して、琉球大学、青山学院などを経て、2002年4月、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授に就任。現代中国論、現代東アジア政治論の研究で、多くの著作もあって、中国研究において著名な学者です。
座談会に参加したのは、天児慧教授とゼミの学生、CRI側からは、日本語部のスタッフ、CRIオンライン(CRIのニュースサイト)のスタッフ、世界新聞報(CRI発行の新聞)のスタッフなどが出席しました。
席上で、中国側から「中国の経済発展をどう受け止めるか」、「小泉政権をどう評価するか」、日本側からは、「マスコミの国民への影響と役割」などのテーマについて、活発な意見の交換が行われました。
席上、現代の「外交」概念について、天児慧教授は、各国政府を始めとする外交の"玄人"だけでなく、外交の"素人"、つまり学者やメディア、民間団体、そして市民一人一人の「言論」や「活動」もまた充分に「外交」を担えると庶民レベルの交流の大切さを強調しました。
また、天児慧教授は、アジア全体の中の中日関係という視点から「アジアの問題は、アジア諸国で解決する。経済面で、中国と日本は大きな影響力を持っているので、連携すれば、世界にもっと貢献できる」と語りました。
今回の座談会を通じて、参加者は互いの国がより一歩踏み込んだ理解ができました。
両国は隣国でありながら、相手のことをよく理解していない、誤解している部分が多くあります。このように共に膝をつき合わせて、じっくりと思いを語り合う機会が、今後の中日関係にとって、非常に大切ではないでしょうか。
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