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張家界の子供の日本語教育(金裕美)
   2006-03-29 16:20:35    cri
 湖南省張家界は、土家族と苗族が人口の半数以上を占める町です。そして、ユネスコ世界遺産に登録された森林公園を始め川下りなど、風光明媚な観光地として中国でとても有名な場所です。そんな張家界の吉首大学外国語学院が私の活動地。でも、今回は私が行っているもう一つの活動をご紹介しましょう。

 私が行っているもう一つの活動とは、小学生の日本語教育です。実は吉首大学日本語学科は、国際交流基金北京事務所の助成金で2005年に小学校の教材を開発しました。この教材の開発には、観光地として発展する張家界の子供たちに、日本語学習を通して少しでも日本を理解してもらえたらという願いがありました。張家界ではまだ日本に対する理解は高いとはいえません。日本語を勉強しながら、テレビやメディアから伝えられる以外の日本の姿を子供たちの一人一人が感じてくれればと言う願いがありました。

 そしてもう一つ。中国で高まりつつある教育熱がその背景にあります。張家界のほとんどの小学校で英語教育が始まっています。お母さんたちの中には、子供たちに英語以外にも可能性を与える為に日本語を勉強させたいと言う方がいます。わたしが中国に来て以来、実に多くのお母さんたちに「うちの子に日本語をおしえてくれない?」といわれ続けていました。ところが、張家界には子供に使えるような日本語教材が全くありませんでした。

 教科書が出来上がって以来、大学側が張家界の小学校に交渉して日本語クラスを開設してくれる手はずになっていました。ところが、事態は一向に進まず、進まないどころか一転二転。そこで、近所の子供たちを集めて日本語教室を始めました。対象は小学校中学年の子供たち。初めは何がなんだかわからない様子でも、1回2回と回を重ねていくごとに緊張が解けて、今では協力し合っての勉強風景。毎回平仮名の練習と、復習をかねた平仮名カードゲーム、数字の練習(カードゲームのカードを数える)、そして教科書の文型を使った練習と、あっという間に一時間が過ぎてしまいます。

 子供たちも、クラスを楽しんでくれているようで、「先生、次はいつ授業?」とぴかぴかの笑顔で聞いてきます。恥ずかしがり屋の女の子が、そっと「先生あのね、私英語は何を勉強しているか全くわからないけれど、日本語の勉強は大好きだよ。」といってくれた時、手ごたえを感じました。

 平成15年度2次隊 吉首大学 日本語教師 金裕美

 「人民網日本語版」

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