9月末、39度4分の熱を出しました。この時は同僚の先生が心配して訪ねてきてくれ、暖かく看病してくださいました。その先生は、私の家に洗濯機がないので、よくわたしの洗濯物を持って帰り、自分の家で洗濯して、きれいにたたんで持ってきてくれます。この日も洗濯物を持って帰ろうとしたので、「元気になったら自分でします。いつもいつもありがとう。日本だったら、毎回、洗濯物を持って帰ってもらうのは気が引けます。申し訳ないです……」と私。(右の写真:「双塔」の前で。これも遼の時代のものです。)
すると先生は「なんでそんなこというの?助け合うのはあたりまえでしょう。あなたが日本人だからでなく、どんな人だろうと助け合うのはあたりまえでしょう。ありがとうなんて2度と言わないでね」と言ってくれました。
熱で頭がボーッとしながらも、うれしくて泣きそうになりました。海外生活は不安になったり、心細く思ったりすることがありますが、私はここにきて一度もそんな思いをしたことがありません。中国人の懐の大きさに感動するばかりです。今年7月に初めて中国に来ましたが、それ以前は中国のことはほとんど知りませんでした。日本と中国はこんなに近いのに知らないことばかりです。
遼寧省・北寧市高級中学;日本語教師
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