10月の国慶節の連休に、同僚の先生の実家に遊びに行ってきました。先生の実家はかなりの農村でした。私が暮らす町もかなりの田舎ですが、隣町の先生の実家はさらにすごい!1日の中秋節には親戚が集まると聞いていましたが、何と20人以上が集まっていました。隣近所の人が初めての日本人を見ようと集まり、私はまるで人寄せパンダ状態!村の人たちはみんな真っ黒に日焼けして、しわくちゃですが、気さくで人情味にあふれ、3日間楽しく過ごせました。(右の写真:2年生の学生です。ぞろぞろとみんなでここまでやってきました!!ちょっとした遠足??)
村の道はがたがたで、アヒルや鶏や豚が野放しで歩いており、家はレンガを積み上げた小さな平屋でした。わたしは終戦直後を知りませんが、何とも言えず懐かしい風景でした。日本人から見れば、非常に貧しく思える風景ですが、そこには生活の知恵がいっぱいつまっていました。東北の冬はマイナス30度にもなるので、韓国のオンドルのような床になっていました。人が入るくらいの大きい釜が2つあり、それで毎日おいしいご飯を炊いていました。トイレは家の外にあり、庭に穴を掘って囲いをしただけですが、意外にも快適でした。私たち日本人から見れば、驚いたり、不便に思うことでも、地元の人にとっては普通のことなんですね。中国に来て学ぶことが多いです。
朝は子どもたちと豚やアヒルを見に行ったり、お母さんたちと片付けをしたり、昼は近所の人と一緒におしゃべりしたり、さとうきびを食べたり、みんなでバドミントンをしたり、夜はビリヤードをしたり、月を見たり、日本語を教えたり・・・。のんびりしていますが、時間を楽しむということを皆から教えられた気がしました。ゲームがなくても子どもたちは、自然を相手に遊び回っていました。中秋節の夜、皆で月餅(ゲッペイ)を食べながらみた月は、真っ暗な農村をこうこうと照らしていました。「月まで歩こう!」と言いながら、皆で夜道を散歩したことは、生涯忘れないと思います。
「人民網日本語版」
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