皆さんこんにちは、初めまして段秋瑞と申します。京劇隈取俳優です。
1990年の春日本に来まして、もう15年目の日本生活ですね。「なぜ日本に来ましたか」とよく聞かれますが、1989年という特別な時期がありまして、実はその時全く公演がありませんでした。そういう状況の中、友たちの誘いも有って、外の世界でも見てみようかと思って、出て来ました。
日本に来ても勿論小さい時から勉強してきた京劇を絶対捨てられなかったですね、いくら生活が大変と言っても、小さい時から修得した芸を忘れてはいけない。京劇の俳優は"曲不離口""拳不離手"日本語で言うと常に毎日トレーニングしなければならない、歌の練習をしなければならないということですね。隈取の発声練習は半端ではない、ボリュームが非常に大きい、いつも家内と子供にうるさいと言われて。ます。自宅で練習するのは・難しいですね、カラオケBOXで練習するのもいいアイデアと気づいて、ほとんど毎週行っています。それからもっと発声練習のいい場所が見つかりました、車の中です。窓をきちんと閉めて、幹線道路を走りながら、歌の練習をすると、眠気もないし、いくら大声を出しでも周りのエンジンの音に消されるので、誰にも迷惑をかけない。ただし自分の耳が大変です、実は自分も自分の声がうるさいと思っています。
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