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上海人の心に響いた日本画
   2005-12-14 13:50:07    cri

 3月11日ー18日、上海美術館にて中日国交正常化30周年記念「日本画家澁澤卿画展」が開催された。この画展は、聚友国際交流企画と上海美術館の主催、中日の美術関係団体や友好団体の後援で実現した。後援団体の一つである『人民中国』からも、社長の沈文玉が代表として開幕式に出席した。

 1949年に生まれ、74年に東京芸術大学を卒業した澁澤さんは、改革の風が吹いている現代日本美術界で活躍している代表画家の一人である。

 氏の作品は日本画に分類されるが、中国画の伝統技法を多く取り入れ、躍動的で遠近感を強く感じさせ、日本画に見られがちな平面的な印象を払拭している。作品には不思議な魅力が宿り、古くに中国から日本に伝わった水墨画の技術、日本画固有の岩彩法、西洋画の斬新な手法を調和させ、日本の古都の心象風景を歌や詩のように表現している。

 3月9日、画展の記者会見に出席した記者たちは、澁澤さんの絵と人柄にほれ込んだ。よく、「絵は描く人物の心が映る」と言われるが、これほどまでに一致することは珍しい。洗練された色彩感覚、それに美と情感にあふれた作品は、人を感動させる力を持つ。このような作品は、澁澤さんが出家者として、長く潜心に仏に仕えたこと、森厳でなおかつ温厚な芸術風格があることと、切っても切れない関係にある。

 わずか8日間の開催はあまりにも短かったが、政治家や美術界の著名人、企業経営者、芸術を学ぶ学生、お年寄り、家族連れなど、様々な人々が来場した。終わってみれば、数万人が彼の作品に触れ、数千人がアンケートに回答したという。これは、彼の作品が上海市民に認められた証拠である。

 記念画展の開催に際し、現代日本画壇の代表画家で、中国でも有名な五山(東山魁夷、杉山寧、高山辰雄、加山又造、平山郁夫の各氏)ではなく、澁澤さんに依頼したのはなぜか。企画をした聚友国際交流企画の張瑜会長に聞いたところ、こんな答えが返ってきた。

 開幕式には各界の著名人が参加した。「澁澤先生は、決して日本の美術界でトップにいるわけではありません。しかし、その斬新な手法や安らぎを感じさせる作品は、日本だけでなく、全世界の人々の心を打つと信じていました。豊かな創造力がみなぎり、今まさに成熟へと向かう年齢にあります。現在の作品は、91年、北京の故宮で開かれた『現代日本絵画展』の出品作品と比べても、明らかに深みが増し、より魅力的になっています。先生は無限の可能性を秘めており、今後のさらなるご活躍が楽しみです。その上、中国と中国美術に尊敬の念を抱いてくださっており、上海で個展を開催することは、長年の宿願だったと言います。先生は中国の人々に認められること、私は中日の文化・美術交流を通して、国境や時代を越えて、両国の人民が深く理解し合い、永遠に友好関係を築いてゆくことが念願でしたので、本画展を通して、先生とともに長年の夢を叶えられたことをうれしく思っています」

 中日両国は、長く深い友好関係を持ち、文化交流においてもすばらしい実績を残している。同画展の開催は、中日友好や文化芸術交流事業の一つとして、アジア文化の復興、ひいては世界文化の繁栄と発展に貢献できたに違いない。(

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