運命というのは。実に不思議なもので、ちょうど私の子供の時の上海市長。朱ヨウ基さんが中国の首相として、来日しましだ。いまでも忘れられませんが、総理官邸で森喜朗総理と朱銘基首相の日出首脳会談が行われました。その首脳会談の冒頭で、普通ならば天気や食事などの恒例の話をしますが、森総理は「実はここにいる私の担当記者の中に、ひとり中国出身の記者がいますよ。」と、私を朱首相に紹介しました。そして、森総理に呼ばれた私は、会談の席に入り、朱首相と握手しましだ。その時、朱首相も私に対し、「私たちの握手は、ニュースになるよ」と、笑いながら大声で話しました。会場で大きな拍手が湧き上がり、会談は大変和やかな雰囲気の中で始まりました。
政治部を経て、いまぱ社会部で政治家などの疑惑追及や、殺人、強盗などの凶悪事件を取材しでいます。最近では、特に北朝鮮。拉致問題を担当し、中国や第三国にもよく行ったり来たりしています。
日本のテレビ界で、中国出身の記者というのは極めて珍しいので。応援や助けもあれば、他人に嫌みを言われたり。差別されたりすることもあります。
今年、日本に来て。16年目を迎えます。中国よりも日本にいる歳月が長くなりました。外見も日本人にそっくりで、国籍も日本人です。しかし、中国人の血が流れている以上、どこに行っても、何をしても、私は中国人であることは生涯変えられないと思います。そう確信して、毎日頑張っています。
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