この写真は、湖南省長沙市体育学校で初心者(5~12歳)を指導しているところです。
約一年前に、小さいながらの20m×4コースの温水プールができました。以前までは、夏の短い時期しか水中練習ができませんでしたが、通年練習が出来る様になり選手のレベルアップに繋がっています。
活動内容は自分の選手を持ちながら、他のコーチの選手も一緒に見ています。指導する選手も初心者から競技会に出場する選手まで幅広く持っています。この他、コーチに対して講義を行なったり、コーチ・選手・親向けに中国語で「水泳新聞」を発行して技術・練習内容・日本の水泳事情などの理解を図っています。
ところで、水泳に対する中国と日本の考え方が異なることから、他のコーチなどと討論になることもしばしばあります。
中国スポーツ界では小さい頃から英才教育が行なわれており、選手自らが種目やコーチを選ぶことは少ないようです。また、その選手に将来性があるかどうかで、コーチの対応が大きく異なってきます。コーチ同士が連携して指導することも少ないようです。
一方、日本ではアマチュアはあくまでアマチュアという考え方が定着しています。アマチュア選手は、学業や仕事を中心にした生活を送りながら、自主的に練習に参加しています。スポーツに取り組む主な目的も自分の健康のため、目標達成のため、人間的に成長するためなどです。さらには、レベル別に担当コーチが決まっており、コーチ同士の連携を大事にする傾向があります。
こうした考え方の違いについて、同僚のコーチたちと意見交換しています。コーチたちは私のつたない中国語に辛抱強く耳を傾け、お互い少しずつ理解し合い、協力しようと努力しているところです。最近、2代目の隊員も赴任し、長沙市と日本の合作による中国初の水泳学校を作ろうと張り切っています。
湖南省・長沙市体育学校;水泳隊員
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