2001年3月~2002年2月(予定) 新疆蒙古族文化教育促進基金会
ここで日本語の授業をしながら、同時に地域の日本語教育への支援をというのが今回の任務です。ここ新疆ウイグル自治区は少数民族が多いところで、わたしが教えているクラスにもウイグル族、モンゴル族、カザフ族、シボ族、漢民族など、それぞれ自分の民族の言葉、習慣をもったいろいろな民族の学生が集まっています。協力隊は10年ほど前に2名派遣されたきり、わたしが来るまでずっと派遣されていませんでした。でもここは全体的に、「日本語」や「日本」に対する関心が高く、また、西部大開発が進み、注目される地域ですので、これからどのような形でこの地域の日本語教育を支援できるか、地域の人の声をよく聞いて、考えていきたいと思っています。
生活
新疆蒙古師範学校というモンゴル族の小さい学校の職員住宅の一室に住んでいます。中国滞在も長くなりますし、長春時代の学生や今回の赴任先の人たちに助けられて、生活にはすぐに慣れました。
新疆にいると言うと、よく生活環境が不便で大変だろうと思われるのですが、ウルムチは中国のほかの地方都市と同じように立派な都会です。必要なものは何でも手に入りますから、わたしも今回は、生活に必要なものや衣類などほとんどこちらで買いました。
ウルムチがほかの都市と違っておもしろいところは、新疆のいろいろな民族の文化、生活習慣に触れられることだと思います。わたしも自由な時間を利用して、言葉や楽器を習っています。
食事は、基本的に自炊していますが、それ以外に学校の食堂で食べたり、人と外で食べたり、誰かの家にお呼ばれすることもよくあります。新疆料理、羊の肉、果物、手作りのお菓子など、おいしいものがたくさんあって、わたしは少し太りました。
気候は、天気の変化が激しいので体調を崩しやすいです。季節の変わり目には雨が降ったり、砂嵐が吹いたり、晴れたり、雪が降ったりと毎日天気が変わります。また、ここは乾燥しているので埃っぽく、部屋の掃除と靴磨きに時間がかかります。冬は寒さが厳しいですが、部屋の中はスチームが効いてとても暖かく、快適です。
新疆ウイグル族自治区・新疆蒙古族文化教育促進基金会;日本語教師
ーー「人民網」より
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