アメリカによる韓国での新型迎撃ミサイルシステム『THAAD（終末高高度防衛ミサイル）』の配備に反対する韓国の民間団体は20日、「配備地の近隣住民や平和活動家がこの日、工事車両が配備地に入ることを阻止するため、警察と衝突し、2人が負傷した」と明らかにしました。

　それによりますと、この日の午前6時30分ごろ、韓国駐在米軍のものと見られる車両2台が配備先である慶尚北道（キョンサンブクド）星州（ソンジュ）郡のゴルフ場に入ろうとしたところ、近くに住む市民や平和活動家10数人が車両の進入を阻止するために入り口や近くの道路を塞いだということです。

　双方が30分以上膠着状態を続けた後で、警察当局は警察官百人以上を出動させ、車両は配備地に入りました。その際、市民らと警察が衝突し、地元住民2人が負傷し、そのうちの1人が近くの病院に搬送されました。

　また、この日の正午ごろ、警察側は他の工事用設備を配備地に運び込むため護送しましたが、市民らに阻止され、これを諦めたということです。（藍、謙）