李克強首相は1日人民大会堂で、中国を公式訪問しているマレーシアのナジブ首相と会談しました。

　両国の各分野における実務的協力の発展について、李首相は「『一帯一路（シルクロード経済帯と21世紀シルクロード）』の構築とマレーシアの発展戦略をマッチングさせ、クアンタン工業団地とマラッカ臨海産業パークを基地として、生産能力協力のモデルプロジェクトを立ち上げ、双方の貿易交流を促していく。それと同時に、高速鉄道や鉄道の建設における協力を推進し、地域の相互連結を促す」と提案すると共に、金融協力の強化、法執行の安全性と安全保障面における協力の強化、および人材や文化面における交流の拡大の必要性などについて見解を述べました。

　李首相はまた「今年は、中国とASEAN（東南アジア諸国連合）の対話関係樹立25周年であり、来年はASEAN成立50周年を迎える。中国は断固としてASEAN共同体の構築を堅持し、地域協力におけるASEANの中心的地位を支持する」とし、マレーシア側との意思疎通と協力を強め、中国とASEAN関係の一層の発展を推進し、地域の平和と安定を維持すると話しました。

　これに対してナジブ首相は、貿易投資や鉄道建設、金融、教育、安全保障など各分野における中国との協力を強化し、両国関係を新たなレベルに引き上げると共に、ASEANと中国との関係発展を積極的に推進していく考えを示しました。（ZHL、星）