李克強首相は31日午後、北京でベルギーのミシェル首相と会談を行いました。

　この中で、李首相は両国関係を評価し、「国交樹立45周年を新しいスタートにして、実務的な協力を深め、人文交流を密接にし、両国関係に新たな活力を注いでいく」と表明しました。

　さらに「ベルギー側と発展戦略のつながりを強め、科学技術イノベーションや先進的製造業における協力や人材育成を強化し、防衛面の協力を推進して、両国の協力を新たなレベルへ引き上げていきたい」と述べた上で、ベルギーから中国へのハイテク輸出について制限緩和を求めました。

　中国と欧州連合（EU）との関係について李首相は、「EUの団結・安定・繁栄を望んでいる。多くの分野で、様々な形式でEUとの協力を進めていきたい」と述べるとともに、「ベルギーがEUで役割を果たすことで、EUが世界貿易機関（WTO）加盟議定書15条に定められた義務を期日通りに履行して、『代替国』についての政策をやめるよう望む。中国とEUとで貿易保護主義に反対するシグナルを発信し、経済貿易関係の健全な発展を推し進めていきたい」と述べました。

　これに対し、ミシェル首相は、「ベルギーは自由貿易を貫き、農業と畜産業、情報通信、金融、保険などにおける貿易投資協力に力を入れ、中国企業の欧州への投資の窓口になりたい」と表明しました。（Mou、謙）