外務省の華春瑩報道官は20日北京で開かれた定例記者会見で記者の質問に答えた際、「フィリピンが一方的に起こした国際仲裁手続きは、『国連海洋法公約』に定められた仲裁申し立ての条件に適合していない。これは争議を解決できるものでなく、争議解決の目的も達成できない。関連争議に関しては双方の話し合いと交渉を通じてしか真の解決には至らない」と示しました。

　これは、フィリピンが、南海の領有権をめぐり申し立てた国際仲裁手続について「双方のあらゆる手段を尽くした上でのやむを得ない選択」と再び公言したことを受けて発言したものです。

　華報道官はまた、「これまでに40余りの国や組織が、南海問題における中国の立場を支持すると公に表明した。ネパール外務省も19日に公表した南海問題に関するコミュニケで、中国の立場を支持すると示した」と明らかにしました。（ZHL、謙）