王外相はその席上、「近年、両国の関係発展は力強い展開を見せており、緊密かつ持続的な中仏の全面的戦略パートナー関係の新時代を切り開きつつある。中国はフランスと共に、両国の指導者が形成した共通認識の数々を積極的に実行に移し、戦略的相互信頼を一層向上させ、各分野における実務的協力を深めていきたい」との考えを示しました。

　さらに「ハイレベル往来の戦略的先導性を強化し、中仏戦略対話やハイレベル経済財政金融対話、ハイレベル人材と文化交流メカニズムという3つのフラットフォームを十分に活用、金融・持続可能な発展・農業食品・観光など新興分野における協力を拡大し、第三国市場における協力を展開していくべきだ」とした上で、「中国はフランスと共に、互恵共栄を核とする新たなタイプの国際関係の構築に取り組み、気候変動や世界経済ガバナンスの整備などの問題で先導的役割を果たしていきたい」との考えを示しました。

　エロー外相は、「フランスと中国は長期にわたる友情と高度な相互信頼関係を有しており、これまで密接な政治的対話や経済貿易協力、および人材と文化面での交流を保ってきた。両国は共に国連安保理の常任理事国として、共に国際関係処理の分野で重要なプレーヤーとなっている。両国が各分野における協調と協力を強めることは、両国と国際社会の共通利益に合致している」と述べました。（洋、む）