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唐会長、長野県知事と会談「地方交流で両国関係に活力を」

2015-12-16 17:37:24     cri    

 中日友好協会の唐家セン会長は15日夕方、中国訪問中の長野県阿部守一知事を迎え、北京の釣魚台国賓館で歓迎レセプションを行いました。唐会長は席上で行われた挨拶で、阿部知事をはじめとした長野県の各界の長期にわたる中日関係の改善と発展に向けた努力を高く評価しました。さらに、2022年に北京と張家口で行われる冬季五輪についても、長野五輪の経験を生かした協力と支援を期待し、そうした交流が両国関係の改善と発展のための新たな活力となるよう希望しました。

 唐会長は挨拶の中で、これまでの一年の中日関係を振り返り、「双方の努力により、両国関係は徐々に安定を取り戻し、改善の兆しを見せている。このような明るい局面はたやすく得られるものではなく、そこには長野県各界の方々の貴重な心血と大変な努力が凝集されており、私たちはこれを大切に携え伝えていかなければならない。その一方、歴史的かつ現実的な原因により、中日関係の改善の動きはまだ脆さを抱えたものであり、両国の矛盾や意見の食い違いの根本的解決には、双方が信用を守り、約束を果たし、共に歩み寄り、長期にわたる弛まぬ努力を重ねていく必要がある」と訴えました。

 このほかにも、阿部知事の力強いリーダーシップの下、長野県の対中交流・協力事業が絶えず新たな展開を見せていることを高く評価しました。とりわけ、この7月、北京市が張家口市と共に2022年冬季五輪招致に成功した際、発表まもなく阿部知事から祝電を受け取り、「全力でサポートする」という強い意思表示を受けたことに対して、「心からの感謝を申し上げたい」と伝えました。

 さらに、「長野県は恵まれたウィンタースポーツのリソースを有し、実際に1998年の冬季オリンピックを成功させた経験も有している。中国側は長野県の成功経験に真摯に学び、実際の運営の参考にさせて頂きたいと思う。阿部知事におかれては、今回の訪問をきっかけに、河北省との実務協力を一層強め、両省県の友好関係を新たなステージへと推し進めていただきたい。そして、2022年冬季オリンピックを盛大で、美しく、エコフレンドリーな大会にしていくよう積極的な協力と支持を頂き、中日関係の改善と発展の新たな活力としていきたい」と語りました。

 唐会長は挨拶の中で、中国の対日政策についても言及し、「日本と善隣友好関係を保つという政策に変化はない。我々は、日本の方々と共に、中日間の4つの政治文書を土台とし、『歴史を鑑とし、未来に向かう』という精神に基づき、4つの原則的共通認識を着実に実行にうつし、両国関係が一日も早く、健全で安定した発展軌道に全面的に戻るための後押しをして行きたい。中日関係が良好な循環を醸成できるか否かは、両国と両国民の根本的利益に深く関わっていると同時に、アジア、ひいては世界の平和的発展にも関わっている。中日双方はこうした時代からの求めと内外からの普遍的期待に応え、手に手を取って平和的発展の方針を守り抜き、協力による共栄、そして代々にわたる友好の実現に努めていく必要がある。これは我々の進むべき唯一の道であり、アジアと世界に幸福をもたらし、大国の責任と政治的道義を示す希望に満ちた道程でもある」と強調しました。

  

 阿部守一知事は14日から北京市、河北省への友好訪問のため中国入りし、15日午後には、北京市内で開かれた長野県観光説明会と商談会の会場に駆けつけ、100人余りの中国の旅行事業者やメディアに長野の魅力をPRし、中国との友好交流を重視する姿勢を訴えました。2010年に当選した阿部知事にとって、今回は5回目の訪中となります。

 なお、唐会長の挨拶原稿の全文は明日更新予定のWechat「CRI日语频道」で中日対訳で紹介します。(王小燕、向田)

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