中国国際放送局主催の「和して同ぜず・東北アジア書画展」日本大阪展の開幕式が27日、大阪の総持寺で行われました。中国国際放送局東北アジアセンターの張暉副主任、総持寺の中西隆英住職、文化放送の白簱正彦理事、中国書道家・篆刻家の劉鉄宝と日本書画家の小林芙蓉及び中日両国芸術家代表、書画愛好者ら100人あまりが開幕式に参加しました。
中西住職は「『和して同ぜず』の『和』の精神は聖徳太子時代から伝承されている。今日ここで行われる中日書画芸術交流という内容の『和』が中日両国の友好と平和へ繋がるよう祈る」と述べた後、総持寺の縁起について紹介し、両国の絆を改めて強調しました。
これに対し、張副主任は「今回の書画展は、北京の中華世紀壇・湖北省の黄岡での展示会に次ぐもので、われわれはこうした具体的な行動を通じて、伝統ある東方文化を伝えようとしている。これからは書画展に止まらず、『和して同ぜず』という東方文化のブランドを創設し、茶道、ファッションや華道など、様々なジャンルでこの魅力を展開していこうと考えている」と話しました。
開幕式では、日本書画家の小林芙蓉氏による揮毫が行われました。小林氏は『是』と題した作品を創作し、「皆様には日頃から『是』を多く感じ、これに相応しい行動を取り、『非』を無くすよう努力してほしい」と、作品に込められた気持ちを伝えました。
交流コーナーでは、中日両国の書画家が現場で作品を創作し、総持寺に贈呈しました。チベット自治区美術家協会の唐天源副主席は、「『一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)』構想の主な内容の1つは民族文化の共栄を強化させることで、文化と思想が相通ずることにより、争いは自然になくなる。今回の書画展はまさにそれに貢献するものだ」と述べました。
書画展は今月30日まで行われます。展示会のほか、書画家たちは和歌山県の高野山を見学し、交流会で作品を創作する予定です。(文字:張怡康、写真:王洋、李陽)