中国国務院の李克強首相は現地時間２２日午後、マレーシアのクアラルンプール・コンベンションセンターでASEAN１０カ国の首脳と中国・ASEAN自由貿易協定（ＡＣＦＴＡ）のグレードアップを目指す交渉の全面的な完成を意味する文書『中華人民共和国とASEANが改定する双方の全面的な経済協力枠組み協定及び一部協定の議定書』の調印式に出席しました。

　この『議定書』は中国が現有の中国・ASEAN自由貿易協定を元に完成した初のグレードアップ協定となり、貨物貿易、サービス貿易、投資、経済技術協力などの分野に及んでおり、その内容を補い、さらに完全なものにさせたもので、双方が経済貿易協力を深化する共通の願いと現実的需要を表しています。『議定書』の完成と調印は双方の経済発展のために新たな力を提供するほか、より緊密な中国・ASEAN運命共同体の構築や、２０２０年に双方の貿易額が１兆ドルに達する目標の実現に役立ち、さらに東アジア地域包括的経済連携（ＲＣＥＰ）交渉とアジア太平洋自由貿易区の構築プロセスを促進できると見られています。（殷、kokusei）