中国南方の広東省深セン市には「錦綉中華」民俗村があります。「錦綉中華」民俗村は、深セン湾に面しており、敷地面積は30万平方メートルもあります。世界で最も広くて、内容が豊富な実物のミクロ景観区です。100近くの観光スポットが実物の15分の1のサイズで作られています。中国の自然景観や歴史建造物などが本物そっくりに再現されています。例えば、世界八大奇跡とされている万里の長城や秦の始皇帝稜の兵馬俑があり、中国の最も古いアーチ型の石橋や天文台があります。また、故宮、黄果樹瀑布、泰山、漓江山水、杭州の西湖、長江の三峡、などなどです。
そして、各スポットの間には5万余りの生き生きとした陶芸の人形や動物が置かれていて、各民族の風俗を表しています。また、「錦綉中華」民俗村は『花と緑と美の世界』をテーマとしていて、中国伝統の盆栽と現代的な庭園を組み合わせています。
「錦綉中華」民俗村には、ミクロ景観区のほか、中国の伝統文化を発揚するために、中国民俗文化景観区も設置されています。これについて、景観区を管理している王旦生さんは「この景観区の特色と目的は非常に明確だ。つまり、中国の伝統民俗文化を発揚するためだ。具体的なやり方は、中国の伝統文化や各民族の文化から、現代人の生活に関わっているものを抜粋する。これによって、特色があってしかも各方面の期待に答えるものを提供することが出来る」と紹介してくれました。
「錦綉中華」民俗村は中国初の大型文化観光地です。各民族の民間芸能や、民間風俗、民間工芸などを集めています。現在、民俗村には、22の民族の25の村があり、ほとんど実物大で作られています。また、民俗村では、民俗フェスティバル、民間工芸展示会、祝日イベントなどが定期的に行われます。例えば、水掛祭、たいまつ祭、内モンゴル民俗週間などがあります。
現在最も注目されているのは毎晩行われる「龍鳳舞中華」という大型のショーです。「龍」と「鳳凰」は中国伝統文化の美の象徴と言えます。この「龍鳳舞中華」は、中国の大地で「龍」と「鳳凰」が喜んで踊るという意味が込められています。このショーは、数百人の芸術家が智慧を絞って作ったそうです。現代的な舞台設備を使い、舞踊、雑技、マジックなどが全部見られます。55分間で500人余りが出演します。そして、出演者の多くはウイグル族、ペイ族、チベット族など少数民族の人たちです。彼らは多くの民族の要素を取り入れ、会場を盛り上げています。
民俗村へのアクセス:
「錦綉中華」民俗村は深セン市の深セン湾近くにあります。市内バスを利用して簡単に行けます。チケットは120元、日本円にすれば1900円ぐらいです。夜のショーは8時半から9時半までです。
|