青島は日本の方々にはお馴染みのところでしょう。多くの日本人は青島ビールを飲んだことがあると思います。青島ビールと言えば、ある古い町を紹介しなければなりません。100年の歴史があるビールの町です。青島市市北区の登州路にあり、全長700メートルあります。1897年、ドイツが青島を占領した時、ドイツ軍がこの町に駐留しました。ご存知のように、ドイツはいわばビールの本家で、ドイツ人は世界一ビール好きです。ちょうど、この町には水がおいしい井戸があります。ドイツ軍が駐留した当時、この井戸の水で非常においしいビールが出来ました。そして、1903年、この町にヨーロッパの技術による中国最初のビール工場が出来ました。
そのビール工場をきっかけにだんだんビールの町が出来ていきました。100年ぐらい経って、青島の特色のあるビールの町が出来ました。今、この町にはビヤホールやバーなどが合わせて65箇所あります。毎日、青島ビールの工場からその日に作った新鮮なビールが運ばれます。その上、青島は海の幸の名所です。新鮮なビールとおいしい海鮮料理があるから、青島市民が集まるだけでなく、国内外からの観光客も大勢訪れる名所となっています。
この古いビールの町のもともとの雰囲気を守っていくために、青島市は改修工事を行いました。現在、町の両側には多くのヨーロッパ様式の建物が並んでいます。町の主な色は緑です。その上に、赤と白が組み入れられて、素朴ながら美しいです。波、貝、熱帯魚など20余りのデザインがあちこちに見られます。また、町にあるいろいろなものがビールをイメージしています。例えば道端にあるベンチはビール瓶の形、ゴミ箱はビヤ樽の形になっています……。路上には様々な漫画化された動物の模様が描かれています。それは、今まで行われた青島ビール祭りのマスコットになったものです。
また、この町にはもう一つどうしても訪ねて欲しいところがあります。ビール博物館です。2003年、青島ビール誕生100周年を記念するために、青島ビール会社は100年の歴史のある古い工場を博物館に改造しました。これは、中国初のビール博物館です。この博物館はすでに中国の重点文物保護施設となっています。博物館にはすごいスローガンがあります。「1時間を与えて、100年を還す」という言葉です。これについて、博物館の董方館長は「博物館を見て回るのにおよそ1時間かかります。その1時間で青島ビールが発展してきた100年の歴史を知ることが出来ます。青島ビール工場の設立から、発展の過程、それから今の状況まで紹介しています。中国で初めてのビール工場のビールの製法や、現在世界で最も先進的なビール製造技術なども展示されています。」と述べました。
博物館は、100年の歴史と文化や、生産技術などの区域に分かれています。写真や資料などによって、ビールの起源と歴史が分かります。生産技術の区域には古い設備が置かれ、昔の生産の様子を再現しています。また、別の区域では味の違う青島ビールを味わうことが出来ます。
それから、博物館には観光客が参加できる体験コーナーやゲームなどがあります。例えば、一番人気があるのは酔っぱらい小屋というところです。つまり酔っぱらった感覚を味わえる小屋です。その小屋に入り、また出てくる時はまるで酔っぱらったようになります。
博物館を訪れたら、出来たばかりの最も新鮮なビールを飲んでください。それは、普段ほかのところで飲む青島ビールとまた違います。興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょう。
アクセス仕方:
ビールの町は、青島の市北区の登州路にあります。市内バスを利用して簡単に行けます。町には特色のあるバーやレストランなどが多く、おいしい海鮮料理を食べることが出来ます。1人で大体数十元、日本円にすれば1500円足らずで済みます。
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