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すべてが純白に統一 |
ソファでのんびりしてもいい |
北京のトレンドスポットと言えば、これまで「三里屯」「后海」「大山子」などが挙げられてきましたが、いま一番熱いのが「鼓楼東大街」一帯ではないでしょうか。歴史的建造物「鼓楼」の足元に伸びる1本道。昔ながらの平屋が並ぶ古い街並みでありながら、いまやレストランやカフェ、雑貨屋、ゲームショップなどがひしめくように軒を連ね、夜ともなるとおしゃれな北京っ子たちでにぎわいます。
その一角に、ひっそりと目立たないようにたたずむ1軒のレストランがあります。店の名前は「paper」。通りに面した壁は真っ黒。ドア部分に白字で店名が書かれているものの、窓もないので、うっかりすると見逃してしまいそうです。しかし、小さなドアを開けて中に入ると、そこは一転して純白の世界。壁・棚・テーブル・椅子・食器・・・すべてが白で統一されているのです(ウェイターたちのユニフォームは全身黒)。
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静かなひとときが過ごせる |
メインテーブルは大人数でもOK |
まるで、現代アートの展示のような非現実的な空間。初めは戸惑いますが、すぐに居心地が良くなってくるから不思議。1階がバー、2階が食事スペース。狭い階段を登ると、思っていたより広い空間が広がっています。奥に大きなベッドソファが置かれているのは、「自分の部屋のようにくつろいでほしい」というオーナーの心遣いだとか。
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エビをシソの葉でくるんだ揚げ物 |
丁寧に作られた創作メニュー |
さて、気になる料理は、150元のセットメニュー(10品、日替わり)が1つだけ。中国南方料理をベースにした創作料理。これまた、白いお皿に少しずつ盛られて出てきます。豪快にドバッと盛られた中華料理を見慣れた目には、正直「わっ、少ない!」という感じ。しかし、一品一品手間ひまかけて作られており、味つけも優しく繊細。この日出てきたのは、レンコンの和え物やナスの炒め物など。「野菜がやけに美味しいなあ」と思ったら、使っているのはすべて有機野菜なのだとか。そして、化学調味料もノー。いま話題の「ロハス」志向のレストラン、とも言えるでしょうか。
恋人や友人と、穏やかで優しいひとときを過ごしたい。そんなとき、訪れてみたい1軒です。(来源:国際オンライン 翻訳・取材:末永由希)
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有機野菜がたっぷり |
彩りもシンプルで美しい |
「paper」
住所:北京鼓楼東大街138号
電話:010ー8401ー5080
営業時間:16:00ー24:00(無休)
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