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敷地内の工事もほぼ完了 | 北京市の西側、市内を東西に横切る北京最大の通り「長安路」の延長線に位置する「五カ松」に2008年北京五輪の野球会場があります。解放軍総医院(308医院)と向かい合う場所に建設中のスポーツ・文化施設「五カ松文化体育中心」の敷地内です。
プレ五輪「好運北京」シリーズ大会の一つ、8月18日から始まる野球の国際招待試合が、この会場の"こけら落とし"となる予定で、今(7月末現在)は、その来るべき時に向けて突貫工事の真最中です。
「五カ松文化体育中心」は北京のスポーツ・文化事業の目玉の一つで、敷地内には同じく五輪のバスケットボール会場となる「五カ松体育館」、練習場2面、ホテル・娯楽施設、オフィスビルなどからなる"総合施設"。オリンピック後は北京西部における一般向けの文化・スポーツ活動の中心地として活用されることが期待されています。
地下鉄「五カ松駅」を出ると、「五カ松文化体育中心」はすぐ目の前。周りは芝生に囲まれ、住民たちが、たこ揚げやトランプに興じる穏やかな風景が広がります。私も以前、この近くに住んでいたので、毎朝、広大な"五輪用敷地"を横目に見ながら、出勤していました。工事に本腰が入ってきたと感じたのは、今年に入ってから・・ですが、あっという間に、本格的な野球場が出来上がりました。
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緑の芝が本番を待つ・・ | すでに施設の西側には大会の道案内の看板が掲げられ、準備は万端。球場内には砂も運び込まれ、すでに緑鮮やかな人工芝が広がっています。今にも、プレーボールできそうな雰囲気。現在は、周囲の水道管埋め込み作業や緑化作業の最中。ですから、球場の外は、ブロックが積まれ、土が掘り返されていて、まだまだ工事現場の様相です。
球場の北側は、この付近の住宅需要を当て込んだ新しい住宅街が立ち並んでいます。新築されている。一昔前なら完全な郊外だったこのあたりも、市街地の広がりによって、今はすっかり「市中心部」となっています。周囲には軍施設が多く、以前の住民はほとんどが軍関係者だったそうですが、今は多種多様です。
中国は野球があまり盛んではありません。しかし、この球場完成後は、プロ野球チーム「北京タイガース」の本拠地となり、中国への野球普及の足掛かりとして期待されています。すでに完成し、ライト点灯を今か今かと待つナイター設備。カクテル光線が照らしだす芝の緑は恐らく野球を見たこともなかった北京っこを数多くひきつけることでしょう。
施設全体の完成はまもなく。そして、いよいよ星野ジャパンが初お目見えする「国際野球招待試合」が始まります。そのプレーボールを前に、最後の仕上げを続ける五カ松球場。もし北京においでの際は、この北京最初の、そして北京が世界に誇るスタジアムに足を運んでみてください。
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現場は突貫工事の真最中 | プレ五輪「好運北京(グッドラック北京)」 国際野球招待試合
<日本は星野仙一監督が率いて参加し、大学生とプロ二軍の若手中心で編成する>
期日: 8月18日ー23日
会場へのアクセス
地下鉄1号線「五カ(木へんに果)松駅」下車すぐ
タクシーでは天安門から西へ40分ほどのところにある
会場概要
競技場名称:五カ松野球場
所在地:五カ松文化体育センター
競技項目:野球
建築面積:14360平方メートル
収容人員:15000
工事開始:2005年12月22日
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