新疆は中国の西北部にあります。かつてシルクロードが通り、多くの民族が集まり住むエキゾチックなところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。

　今年39才のルズアムジさんは新疆地区の有名なウィグル族の実業家で、彼が創設したイフラス実業発展有限公司傘下のスーパーマーケットは新疆各地に店舗があります。イフラスは日本語で忠実と言う意味で、ルズアムジさんはこのイフラス実業発展有限公司の創設者であり、取締役社長でもあります。

　ルズアムジさんは新疆南部のウィグル族の自営業主を営む家族に生まれ、幼い頃から、父親について商売を始めました。20歳の時、ルズアムジさんは兄について中国南部の都市・広州に行き、商売をしました。最初、ルズアムジさんにとって最も困ったことは言葉が通じませんでした。

　「広州で商売しをた当初、言葉が通じないため自分の考えを相手に伝えることができず、とっても悩んでいました。それで、地元の方言をぜひ学ぼうと決心しました」

　様々な困難があっても、ルズアムジさんは自分が努力すれば、必ず成功できると確信しました。それと同時に、彼はトルコ語を学び始め、トルコへ輸出する仕事を始めました。1990年、ルズアムジさんはトルコで新疆アトシ兄弟電子有限公司を創設し、ライター、金属製品などの中国製品をトルコ市場へ輸出するようになりました。数年間に経て、この会社の取引額は500万ドルになりました。