新疆は中国の西北部にあります。かつてシルクロードが通り、今も多くの民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。

　ここ数年、中国政府は西部地域の開発に力を入れ、特に、教育事業の発展を積極的に進めています。2003年、中国とカナダ政府が共同で実施するCIDAプロジェクトが正式に始まりました。このプロジェクトは中国西部地域の基礎教育のレベルを向上させることを目指しています。このプロジェクトが始まって5年経過した現在、新疆ウィグル自治区の基礎教育はどうなったのでしょうか。

　CIDAプロジェクトの実施期間中、カナダ政府は1200万カナダドルを投入しました。これらの資金は専門のコンサルティング、技術訓練、プロジェクト管理、行政サービス、プロジェクトの監督と評価、新しい教育理念と教授法の導入などに使われています。新疆視聴覚教育館の韓建新館長は「外国の進んだ教育理念と国内の教育省の計画をどのように融合させるかについてわれわれは最初、ぜんぜんわかりませんでしたが、次第に分るようになりました。5年にわたる実践を経て、生徒を中心に考える教え方教授法は西部地域の教育を大いに向上させている」

　今、この生徒中心の教え方は多くの先生と生徒から歓迎されています。