新疆は中国の西北部にあります。かつてシルクロードが通り、多くの民族が暮らすエキゾチックなところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。毎週この時間はクイズを交えながら、今日の新疆をご紹介します。番組の始めと終わりに、クイズをご紹介しますので、よくお聴きください。
孫玲さんは新疆軍隊歌舞団の有名な舞踊演出家で、彼女が演出した舞踊作品は新疆の舞台だけでなく、海外の舞台でも公演が行われ、多くの観客に喜ばれています。孫さんは「新疆の豊富で多彩な民族舞踊が多くのインスピレーションを与えくれました。私は新疆の民族舞踊を通じて新疆を愛するようになりました」と語っています。
ではクイズです。
孫玲さんは何によって新疆を愛するようになったのでしょうか。
1950年代、わずか14才の孫玲さんは中国南方の故郷を離れ、西北部の新疆軍隊舞踊団に入りました。若い孫玲さんは舞踊団と共に新疆各地の少数民族が住む地区に深く入り、多くの民族舞踊を収集しました。その頃、新疆の農村の暮らしは厳しく、人々は貧しかったものの、とてもに素朴で優しく接してくれました。特に、アイルハンというおばさんは孫玲さんを自分の娘のように可愛がり、彼女に綺麗なウィグル族の帽子を作ってくれました。孫玲さんは地元のウィグル族の人々と共に暮らし、ウィグル族の言葉と民間舞踊を学びました。その頃を振り返って孫玲さんは 「夕方、男たちが放牧から帰り、部落の老若男女はウィグル族の打楽器である手鼓のリズムに合わせて踊りだします。みんな砂漠で裸足で踊り、私達も教わりながら踊りました。とても気持ちがいいものでした」 と言っていました。
その後、孫玲さんは新疆舞踊の人間国宝級の人物・カンバルハンさんについて、ウィグル族の民族舞踊を学びました。カンバルハンさんは「ウィグル族は、話しができる人は必ず歌うことができる。歩ける人は必ず踊ることができるといいます。ウィグル族の民族舞踊の真髄を掴むには、民族の性格と精神を掴まなければなりません」と語りました。
1980年代、26才の孫玲さんは新疆軍隊歌舞団で演出を担当し、「(葡萄架下)葡萄棚の下で」など多くの素晴らしい舞踊作品を演出しました。これについて孫玲さんは「葡萄棚の下で」は民族舞踊を元にアレンジした女性グループの踊りです。この踊りは夕方、葡萄摘みのウィグル族の少女達が葡萄の籠を頭に載せて嬉しそうに帰る様子を描いたものです。少女達が葡萄を摘む場面はとても美しいです。この踊りは歌舞団のレパートリーの一つとなりました」 と言っていました。
すでに定年退職した孫玲さんは今、新疆での数十年間を振りかって「私は新疆で人生を送ることを嬉しいと思います。私は新疆の民族舞踊が大好きで、これを通じて新疆を愛するようになりました」
では、クイズを繰り返します。
孫玲さんは何によって新疆を愛するようになったのでしょうか
回答とお便りをお待ちしています。
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北京放送・中国国際放送局日本語部「新疆シリーズ」係です。
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