北京には星の数ほどの"食べ物屋さん"がある。ホテルに見紛うような豪華な「レストラン」もあれば、一杯6,70円でラーメンを食べさせる「食堂」もある。
さて、日本から中国に旅行にやってきた皆さんが食べたいものはなんだろう。「宮廷料理」だろうか、「民族料理」だろうか・・・もちろん、北京経験2度、3度のリピーターならそれぞれ食の楽しみは自分ならではのものをもっているはず。でも今回が、初めての中国だとしたら、"地元の人も勧める""美味しくて""安い""中国ならではの"お店に行きたい!という意見は共通のものだろう。だが、この「3拍子」をかなえるのは実は、容易ではない。「地元の人が勧めるけど高い」「安いけど衛生的にちょっと・・」という、いわゆる「帯に短し・・」の店がほとんどだからだ。
だが、北京初心者の方に"間違いない"店がある。それが北京各地に支店を持つ「郭林家常菜」である。
「家常菜」とは、中国語で家庭料理のこと。中国の一般家庭で食べられている家庭料理が、少し"着飾って"テーブルに出される。日本人にとって心配な衛生面も万全で、決していやな思いはしないだろう。またいつ行っても、大勢の人で込み合っていて、喧騒の中で賑やかに美味しいものをたらふく食べる・・そんな本場の中華料理の醍醐味をたっぷり味わえるところだ。
はっきりいって、「特色のある」料理は何もない。だが、日本人にとっては、中国の家庭料理そのものが「特色」である。北京にきたら絶対に押さえたい「北京ダック」を筆頭に、宮爆鶏丁、木須肉、南瓜餅などがしっかり揃っているし、どれも大満足の味だ。しかも、4,5人で7,8皿を頼んで、ビールを数本飲んでも、一人1000円を超えるくらい。価格もリーズナブルである。
私たち北京在住者にとっては、定番中の定番。我々にとっても「間違いのない店」である。中国に降り立って、右も左も分からない初日の「晩餐」にぜひお勧めの店だ。
郭林家常菜(五道口店)<北京市内多数の支店あり>
営業時間:10:00ー22:00(各店舗で異なる)
場所:海淀区王荘路15楼
電話番号:010-6234-7929
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