(4日目ー8月22日、敦煌)
列車は4:50を少し過ぎたころ敦煌に到着した。ホームに下りたが、辺りはまだ真っ暗で出口付近に多少明かりが有るだけだ。それにしても寒い、慌ててシャツを伸ばすがそれでもだめだ、あぁ寒い、ガタガタ震えながら改札を出て駅舎内へと入って行った。そこには「敦煌2000.7」という目新しい看板があった。そうここの駅名は2000.6までは「柳園」と呼ばれていたがあまりにも敦煌が有名になってしまったので駅名を変えたらしい(何故そんなことをしたかは後になって判るが)。バスへと急いだ。駅前も何か薄暗く街路灯もないので、街かどうかもわからなかった。
乗車すると、なにかウツラウツラ。しかし幾ら舗装されているとはいえ、100kの速さでとにかく飛ばすこと飛ばすこと尋常ではないので、それに舗装状態も良くないので、揺れて揺れて寝るどこの騒ぎじゃない。それもかなりの距離を走っただろうか薄明るくなった頃に敦煌の街へと入って行きけっこう立派なホテルの前でバスは止まりやっと着いた。立派な玄関を入っていくと結構大きなロービーである。ホテル名は「敦煌太陽大酒店」と言うそうな。チェックインを済まし各自部屋に行き荷物を置いて2階のレストランで朝食を取るために入ろうとして脇を見ると焼き鳥の暖簾が掛かったバーのようなものが目に入った。早朝であるからまだ営業はしていないが、こんなとこまで来て日本語の暖簾にお目にかかろうとは「びっくりしたなぁもう」何故こんなものが有ったかは後になって「なるほど!そうか」と合点がいったが。
レストランに入ってさっそく朝食となった。早朝にもかかわらずけっこうな客数である。それにしても日本人が多い。ビュッフェ式なので各自好きなものを取りに行くが1番奥でシェフが作っているコーナーがあったのでそこに並んだ。そこではラーメンを作っていた。拉麺?つまり1本が2本、2本が4本と数十本になるまで「拉」つまり引っ張って伸ばすという麺であった。早速作ってもらい食べるが、あっさりしていていける。皆も並んでいて人気らしく我がグループも殆どがたべていた。食事も済んで1階のロービーでタバコするが、そこに在るバーカウンターのメニューも日本語表示がされていた。きっとここは日本人御用達であるに違いない。
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