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北京市海淀区(23時30分) |
北京市海淀区(24時00分) |
花火爆竹指定販売店 |
北京の中心部での爆竹が復活して今年で2年目、春節大晦日の2月17日深夜、北西部の海淀区の路上で、「春節には絶対欠かせない」と中国の人が言う花火と爆竹を初めて体験しました。午前0時が近づくと、ビルが立ち並ぶ街のあちこちで花火が上がり、爆竹の音が鳴り始めます。
日本で花火を打ち上げるのは、河川敷と大体相場が決まっていますが、中国では街のど真ん中の歩道などで大型花火を打ち上げ、同時に機関銃のような連続した音の爆竹も鳴らすため、大きな音がビルの建物で反響して街中に響き渡り、白い煙も立ち籠めます。鳥肌が立つような迫力のある音と、身近で見る綺麗な花火を体験してしまうと、この音を聞かないと正月が来た気がしないという中国の人の気持ちが良く理解できました。まさに「百聞は一見に如かず」です。
北京中心部での花火と爆竹は、けが人が出たり火事になったりすることから、1994年から12年間、禁止されていました。人々はその間、わざわざ市の郊外まで出かけて爆竹を鳴らしたり、やむを得ず部屋中に風船を並べ、それを割る音を爆竹代わりにしたという涙ぐましい話しも聞きました。
その禁止措置が去年解除され、「禁改限」、禁止から規制に変ったのです。北京市は被害を防ぐために様々な対策を実施します。爆発力の強い危険な花火を使わせないようにするため、生産から運搬、販売に至る一連の流れに規制を加えたほか、爆竹を鳴らす時間も大晦日から春節の15日までに限るといった期間と時間の制限をしたり、禁止場所を指定したりもしました。しかし結果的には、規制をかい潜って爆発力の強い製品が流れ込んだ模様で、今年の大晦日の夜だけでも、一人の死者を出し、ケガ人は125人と去年より増えてしまいました。
一部の新聞では早速、特集記事を掲載し、今後は、今年よりも更にスーパーなどで安全なものを販売するようにしたり、生産の段階から危険性の低いものを作る体制をとったりする必要があるのではないかと提言をしています。
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「龍潭湖廟会」正門 |
家族連れで賑わう |
さて春節のもうひとつの華と言えば、お寺や公園などで開かれる「廟会miaohui」と呼ばれる縁日の市です。規模が比較的大きく、去年最も人気があったという北京市崇文区の「龍潭湖廟会」を取材しました。(次ページへ)
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