「ちょっぴり小腹がすいたなあ・・・」
そんなときに食べたくなるのが、小吃(シャオチー/軽食・スナックのこと)。中国各地にいろいろな小吃がありますが、今回は北京で人気の6店をご紹介します。
1「天福号」(西直門内大街213号馬相西巷 80493701)
北京っ子なら誰でも知っている有名店。この店の名物は「醤肘子(ジャンシーズ/豚の腿肉に、酒・醤油・飴などをつけ、とろ火で長時間煮込んだもの)」。表面はつややか、噛んでみると柔らかく、味がよくしみていて美味しい。見た目はコッテリだが、思いのほかあっさり食べられる。「特別な行事の時には、決まってこの店の肉を買うよ」という市民も多い。1斤(500グラム)=30元(日本円で450円くらい)。やや高めではあるが、それでも買い求めたくなる逸品。
2「[女乃]酪魏牛街店」(牛街北口西側1号牛街清真超市2階 58376788)
北京の老字号(老舗)のひとつ。北京市内にいくつか支店あり。「[女乃]酪(ナイラオ)」は、その昔、宮廷の皇帝たちも食べたとされる満族伝統のチーズプリン。さっぱりした口当たりが癖になる。宮廷デザートだった名残か、磁器のお椀に入って出てくる。ちなみに、北京の乳製品デザートは、このほかにも美味しいものがたくさんあるのでお試しあれ。
3「美栗郷」(西安門大街93号 66170874)
この店の甘栗はべチャッとしておらず、皮もむきやすくて手が汚れないのが特徴。アツアツを口に入れると、その香ばしさがたまらない。店の前にはいつも行列が出来ており、30分待ちは必至。しかし、並んで待つ価値あり。ちなみに、ヒマワリの種や落花生など、他のおつまみ菓子も揃っている。
4「爆肚馮」(菜市口十字路南西「楓樺豪景」西 83558088)
こちらも北京の老字号のひとつ。「爆肚(バオドゥ)」は北京の伝統的な軽食。羊や牛の内臓を丁寧に洗いスライスしたものを、秘伝のタレにつけて食べるもの。また、羊のしゃぶしゃぶも人気メニュー。昔ながらの庶民的な雰囲気・味を楽しみたい人におすすめ。
5「小腸陳飯庄宣武店」(南横東街128号 63544478)
100年の歴史を持つ「鹵煮(ルジュー)」の老舗。「鹵煮」は、日本の「モツ煮込み」に近いイメージの食べ物。グツグツしっかり煮込まれており、食欲をそそる。店構えはけっこう粗末だが、食事時には行列ができるほどの人気を誇る。
6「錦馨豆汁」(広渠門内大街193号磁器口東北角 67123690)
「豆汁(ドウヂ)」は、緑豆を煮て春雨を作るときに出る残り汁。見た目は豆乳に似ているが、色がくすんでおり灰を混ぜた水のよう。独特の酸味と香りがある。この店の「豆汁」は、「酸味が控えめで飲みやすい」「ついつい2、3杯飲んでしまう美味しさ」と、北京っ子をひきつけてやまない。小さな店ながら、いつも大賑わい。
(来源:国際オンライン 翻訳:末永由希)
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