洛陽は河南省の省都で、中国文明の発祥地の一つです。黄河の中流地帯にあり、しかも黄河を跨いだ形になっているため、「天下のど真ん中」にあると言われています。洛陽は、洛河という川の南側にあることから、洛陽という名が付きました。中国国務院が発表した「歴史と文化の都市」と「中国の七つの古都」のリストに、洛陽が第一陣の都市として登録されています。
洛陽は昔から軍事の要衝なので、歴代の帝王が都を洛陽に定めるようになり、これまで、13もの王朝の都となりました。洛陽は都としての歴史が最も古く、長く、ここに都を定めた王朝の数も最も多いのです。商・周の時代から隋・唐の時代までは、洛陽はシルクロードのアジアからの起点となり、欧州、北アフリカなどとの間で、政治、経済、文化などの面で幅広い交流を行っていました。
今洛陽に保存されている歴史文化財のうち、国家級のものが7ヶ所、省クラスが53ヶ所、市クラスのものが650ヶ所余りもあります。
そのうち、龍門石窟は中国での「三大石窟」の一つとしてよく知られています。また、白馬寺は、仏教が中国に伝わってきた後建てられた初めての寺院で、「釈迦の源」と称えられています。洛陽の北側には、東周以降の歴代の皇帝の墓が集まった、中国で最大の規模を誇る古墳群があります。ここで出土した文物のうち、40万点以上が極めて貴重なものです。
ところで、昔から洛陽の「牡丹の花」の評判が高いため、「牡丹の花」の都市として洛陽は国の内外に知られています。今でも、毎年の4月15日から25日にかけて行われる「牡丹の花祭り」は多くの観光客を引き付けています。(翻訳:姜平)
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