冬になりますと、新疆ウイグル自治区の中心地・ウルムチ市は雪に覆われ、童話のような世界に変わります。特に、ウルムチ市の南部にある観光地では、凍った滝と壁、樹氷から、細かく震えているような美しい光が反射されています。
では、クイズです。新疆はここ数年、冬の観光業のどの部分に力を入れていますか。
ここ数年、新疆は雪や氷を生かして、スキー場やスケート場の建設に力を入れていることから、冬も内外からの観光客でにぎわうようになっています。ウルムチ市は冬場の観光に、エキゾチックな民俗習慣を取り入れ、「シルクロード、雪の旅、民族風情」という観光ツアーを売り出しています。この新しい試みについて、ウルムチ市のナヤム・ヤシーン市長は、「ウルムチは新疆の政治、経済、文化の中心地です。独自の長所と豊かな雪の観光資源を持っています。ここは、長い歴史と文化、そして神秘的な民俗風情があります。ここでは、雪の世界を楽しめるだけでなく、新疆の独特の民族風情も感じ取ることができます」とアピールしました。
1億元、日本円にしておよそ15億円を投じて建設されたシルクロード国際スキー場は、西北地区における最大のスキー場です。入門、中級、上級といったコースが6本設置されています。それに、西北地区でただ一つ、原生林に直通できるロープウエーがあります。このスキー場では、一万人近くが同時にスキーを楽しめます。スキー愛好家の辛建忠さんは、90年代にスキーを始めましたが、「うちの会社のスタッフは、ほぼ毎週ここへスキーに来ています。以前は、ここは食事などは不便でした。でも、今は条件がずいぶん整備されました。ここで大自然を感じ、すべてを忘れて、思う存分リフレッシュできます。それがここでスキーをする最大の楽しみです」と、このスキー場を気に入っています。
今年、各公園では、雪の彫刻のイベントが行われ、各スキー場では、スケートやスキーによるイベントが行なわれています。このほか、雪の結婚式、雪景色の撮影展示会などもあります。ウルムチ市の雪景色は多くの撮影愛好家を引き付けています。その一人、陳新シンさんは64歳で、「ここは雪がとても豊かです。政府や、民間企業は雪に関わるイベントに力を入れています。これによって、新疆の観光資源が十分生かされ、住民にも喜ばれています。冬場も楽しめる場所ができました。ここの雪景色は素敵で、雪彫刻も多彩ですから。みんながスキーするとき、その躍動感にワクワクし、刺激を受けます。ですから、来るたびに、写真を撮っています」と、述べました。
雪に関わる各イベントは今、新疆にとって、観光客を受け入れる窓口のような存在になっています。この窓口を通じて、新疆の人々は自分たちの郷土の利点を発見し、ほかの都市の人々は一味違った冬の新疆を感じ取ることができます。2002年から、ウルムチ市は5年続けで全国の重要な都市で雪の観光をテーマとする大規模な宣伝イベントを行ってきました。これによって、この地区の雪観光や民族風情観光を楽しむコースなどが、しだい多くの都市の人々に知られるようになりました。また、ウルムチ市は、冬の観光のインフラ整備に投入する資金に社会からの資金を取り入れています。現在、ウルムチ市の周辺には、スキー場が30ヶ所もあり、毎日、延べ2万人が訪れています。そして、これによって、運輸業や飲食業などの収益も年々増えています。
独特の観光コースはウルムチを活気付けています。市委員会の栗智書記は、全国と全世界の人々がやってくるのを期待しています。
では、クイズを繰り返します。新疆はここ数年、冬の観光業のどの部分に力を入れていますか。回答をお待ちしています。
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中国国際放送局日本語部「新疆シリーズ」係です。
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