夢がいっぱい詰まったカフェ「ZAKKA COFFEE SHOP」
北京の学生街として知られる五道口。世界各国からの留学生の姿も多く見かけ、「北京の中の異国」といった雰囲気をかもし出しています。
中国ではまだ少ない「カフェ」が多いのも、この街の特徴です。昼下がりになると、これらのカフェには学生たちが集い、コーヒーを片手に予習勉強をしたり、友人たちと語らったりしています。
「ZAKKA COFFEE SHOP(雑貨珈琲館)」は、2006年8月、五道口の駅前にオープンしたばかりです。雑居ビルの3階にあがると、店名の通り、美しくディスプレイされた雑貨たちが出迎えてくれます。食器やコーヒーミル、カゴ、クッション、文房具・・・思わず手にしたくなる、ハイセンスな雑貨ばかりです(もちろん購入可)。
店を経営するのは、台湾出身のJimmyさん。聞けば、店内の雑貨は、Jimmyさんの奥様が北京や上海、東南アジアなどで買い付けてきた選りすぐりの品ばかりなのだそうです(ちなみに奥様は、同じビルの2階で別の雑貨屋を営んでいらっしゃいます)。
Jimmyさんが北京にやってきたのは、1993年のこと。
「台湾で学校を卒業したあと出版社に勤めていたけど、映画の勉強がしたくて、1993年北京電影学院の門を叩いたんだ。当時から五道口界隈にはよく遊びに来ていたよ。今は映像関係の仕事をしているけど、それとは別に自分の遊び心を表現できるスペースを作りたかった。それで、カフェをやろうと。たまたま空き店舗が見つかったのが五道口だった。この街とは何か縁があるんだろうね」(Jimmyさん)
このJimmyさん、さすがはアーティスト。実にハイセンスでポップな空間を作り上げています。
店内のインテリアをよく見ると、椅子やテーブルがひとつひとつデザインが違うことに気づきます。実はこれ、ご夫婦のささやかなこだわり。各地の骨董市で掘り出してきた一点ものを集めたのだとか。互いにテイストが違っているのに、全体としてはよくまとまっていて、「お見事!」というほかありません。
飲み物のメニューはズラリ35種類。イタリアのブランド「illy」のコーヒー豆を使ったブラックコーヒーやカフェラテが人気です。
また、ティラミスやパニーニなどのサイドメニューも10種類ほど用意。味も本格的です。
これからも、「カフェ」というスペースを使ってさまざまな可能性を模索していきたいというJimmyさん。最近では、占いが特技の友人に頼んで、店内に占いスペースを設けたとか(午後のみ。要予約)。
「そのチャレンジ精神はどこから生まれてくるの?」と聞いたところ、「因為、時間不等人!(だって、時間は待ってくれないだろ?)」と、ひとこと。
失敗など恐れず、やりたいことは何でも挑戦して、人生を謳歌しよう。そんなJimmyさんの明るさは、この店の雰囲気そのものだと思いました。 (取材・文/末永由希)
special thanks to YAOYAO (photo)
ZAKKA COFFEE SHOP(雑貨珈琲館)
北京市海淀区五道口清嘉園12号楼2号3階
電話:010?82863094
ブログ:http://zakkacoffee.bokee.com/
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