今年の4月、「中国のシリコンバレー」といわれる北京市の中関村に、面積が20万平方メートルという巨大な地下商店街が完成しました。中国の地下商店街では最大規模だと言われています。
カルフール(家楽福) |
VERO MODA | この地下商店街には、フランスの大手スーパーマーケットチェーン店「カルフール(中国語名は家楽福、おととし3月に先行して開業)」が出店している他、香港の運動用品百貨店のLavitaがADIDASやNIKEといった世界的ブランドのスポーツ用品を販売。この他にもESPRITやVERO MODAなどヨーロッパの有名ブランドのプティックなども数多く出店しています。
マイカーを使った買い物客の便宜をはかるため、地下に2キロほどの長さの「交通環廊」という環状の道路を作って、数ヶ所の地下駐車場を結ぶという新しい施設も、この地下商店街の大きな特徴です。
また地下商店街の完成と同時に、地上には車の通行を禁止し、歩きながらゆっくり買い物を楽しめる「中関村広場歩行街」という商店街もオープンさせました。中国では、大きなビルの中に専門店が入る形式が多く、日本の商店街のように多くの店が軒を並べる「歩行街」という商店街は、少ないという事です。ここには、日本のコンビニエンスストアの「セブンイレブン」や、ステーキの店「ペッパーランチ」も店を出しています。
この地域の開発を担当している会社の話しでは、中関村にはIT関係のホワイトカラーの他に、北京大学や中国科学院研究所の学生や研究者、それに電気街に買い物に来る人などを合わせると150万人にも上る消費者が存在すると目論んでおり、外国や国内の有名ブランドを中心とした商品を置くことによって、高級感ある商店街づくりを目指したということです。
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